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楽園の海、案内は水中カメラマン長田勇さんです。

長田勇さん「よろしくお願いします」

今回のテーマは「甲殻類特集2024」です。

長田勇さん「4年ぶりに、甲殻類特集をしたいと思います」

甲殻類、食べるのが大好きなのでどんな種類が登場するのか楽しみです。

楽園の海 甲殻類特集2024

長田勇さん「まずは小さな生き物を撮影できるレンズをつけたカメラで撮影します映像を安定させるための機材も使ってますよ」

サンゴの隙間で生活するカニを紹介しましょう。こちらはヒメサンゴガニ。甲羅の幅は1cm。綺麗なカニですよね。普段から、このような枝サンゴの隙間で生活しています」

こちらも小さいのでしょうか?

長田勇さん「トゲサンゴの中に住んでいるアカエリサンゴガニ。甲羅の幅は0.5cm」

0.5cm!小さいですね!

楽園の海 甲殻類特集2024

長田勇さん「ハサミがピンク色で足には赤い斑点。オシャレですよねこのサンゴもトゲトゲが特徴的で私が好きなサンゴなんですよね」

こちらはヒメキモガニ。毛むくじゃらにも見えるカニですが、薄いブルーの目が印象的です。サンゴの隙間に住む小さなカニって結構多いんです。サンゴは大事な存在なんでしょうねー」

そして、いました、かわいいのが!

楽園の海 甲殻類特集2024

長田勇さん「とても人気のあるキンチャクガニです。目つきが悪く見えますが、模様のせいですので、実際には睨まれてはいません」

アニメに出てきそうな目ですね!

長田勇さん「そうなんですよ。このカニの特徴はなんといっても、ハサミの先にあるイソギンチャク。チアの応援ダンスで使用するポンポンにも見えますね。」

しかもポンポンはイソギンチャク・・・

長田勇さん「これは元からついているわけではなく、どこからか探してきたイソギンチャクをハサミで挟んでいるんです。

楽園の海 甲殻類特集2024

びっくりです!

長田勇さん「大事なハサミが使えなくなってしまって良いのかなと 疑問は残りますが、一番の使い道は 敵が来たらイソギンチャクを左右に振って威嚇するため。 特にタコには有効な手段のようです」

すごい動き方!

長田勇さん「そして今回紹介する甲殻類の中で、1番大きな生き物、夜の海で出会ったオオカイカムリ。」

のっそり動いていますがカニなんですか?

長田勇さん「オレンジ色の海綿を後ろ足で掴みながら移動します。」

楽園の海 甲殻類特集2024

これ海綿ですか!

長田勇さん「自分なりの防御なんでしょうね。カニは横に動くもの、と思いがちですが、前にも進めるんです。ただ海綿が重たすぎたのか、前のめりで岩に頭をぶつけてよろけてましたよ」

愛おしい・・・

長田勇さん「甲羅の幅は15cm。なのに25cmの海綿を持って移動するので大変です。ここからは、エビです!これはオトヒメエビ。エビは、基本的に暗い所を好むのですがこのエビは真っ暗な場所を好むわけでは無いので、岩陰を探すと比較的簡単に見つけられるんです。初心者ダイバーが最初に見つけるエビかもしれません。ハサミには、毛のようなものが生えているんですが肉眼ではほぼ見えません」

長田勇さん「次は反対に、非常に個体数の少ないショウグンエビ。オトヒメエビとは違って、真っ暗なところを好むので、上級者ダイバーでも見た事がない人が多いんです。なかなか表には出てきてくれませんが、奥に逃げる際ようやく全身を見る事ができました」

楽園の海 甲殻類特集2024

わ!キレイ!

長田勇さん「綺麗な色のウミシダを住処にしている コマチコシオリエビです。正面から見ると、可愛らしい顔をしていますよね。」「住んでいるウミシダの色に合わせて体の色を変えられるんです。色は時間をかけて変化させているようです。」

生き物の生態はすごいですね。

楽園の海 甲殻類特集2024

長田勇さん「そうですね、そして、なかなか出会えないフリソデエビ。」

ポップな柄ですね~

長田勇さん「名前の由来はハサミが、着物の振袖のような平らな形をしているから。体のバランスからいっても、ちょっと大き過ぎる気がしますよねアップで見てみると、ハサミの部分はとても小さめ」

アンバランスじゃないですか。

楽園の海 甲殻類特集2024

長田勇さん「正面から見ると、エビには見えないですね。つぶらな瞳のフリソデエビ。個体数も少ないので、今回じっくり撮影出来て嬉しかったです。」

長田勇さん「また4年くらい甲殻類を撮影したら ネタが揃うので4年後に特集を組みたいと思います。」

では4年後の、では夏のオリンピックの年に!また楽しみにしていますありがとうございました。楽園の海でした。