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話題の経済情報をより詳しくお伝えする注目ビズ今回は事業拡大や後継者不足に悩む企業の新たな選択肢についてお伝えします。

先月は東京の大手建材メーカーに県内のアルミサッシメーカーが事業を引き渡しましたよね、こうした企業が企業を買収して経営課題の解決や事業成長を目的とする「M&A」が今、注目されています。

買収を受け入れる企業によっては事業を存続するための一つの選択肢と捉えるところもあるようで、取材をすすめると沖縄ならではのM&Aの実情も見えてきました。山城咲貴アナウンサーの取材です。

藤原社長「おやじが亡くなって跡を継いだけど、売り上げがあ」山城アナウンサー「社長!まだまだこれからじゃないですか!」

藤原社長「社員のためにも泣き言言っていられないなあ~」

山城アナウンサー「社長、経営を他の企業と提携するっていう手もあるみたいですよ!」

藤原社長「ほお~」

事業や経営を存続したい、成長させたい、こんな時にどうしたら?全国ワーストクラスの後継者不足を抱える沖縄で企業と企業のバトンをつなぐビジネスの形が浸透してきています!

アジア進出への足掛かりとしても重要視される沖縄に県外の企業やM&Aの専門会社が注目しています。

注目ビズ!企業の新たな選択肢 沖縄ならではのM&A

M&Aベストパートナーズ 齋藤達雄社長「(沖縄は)事業承継や経営者の交代が進んでいない状況。県内同士のマッチングは非常に多い。県外(企業と)のマッチングがなかなか進んでいないというところがありまして」

県事業承継・引継ぎ支援センターによると、ここ3年間でおよそ8割が県内企業同士でマッチングしているといいます。

県内の後継者不足率の推移を見てみると2016年と比較しておよそ20%減少していますが、全国水準と比較すると、まだまだ高いことが分かります。それでもここ数年で割合が改善された理由のひとつにM&Aによる承継が進んだことが挙げられます。

M&Aベストパートナーズ 齋藤達雄社長「M&Aは会社を渡したい方と譲り受けたい方を繋ぐ仕事。よく結婚の仲人と言われるんですがそういった両社を繋ぐような仕事」

注目ビズ!企業の新たな選択肢 沖縄ならではのM&A

ここからは山城アナウンサーと一緒にお伝えします。

山城アナウンサー「事業承継には、親族や社内での承継の他に第三者へ経営を引き継ぐという手法があります。それがM&Aです。ではどのように企業と企業をつなぐのか、実例を元に説明すると」

「県内北部で建設現場の足場工事などを行うA社は会社を永続させたいと、県内企業とのマッチングを希望していました。そこで、M&Aの買い手企業となったのがA社と同業で本島南部に強みを持つB社でした。北部と南部それぞれの場所でこれまで築いてきた関係を今後もうまく生かせることを視野にいれているようです。

注目ビズ!企業の新たな選択肢 沖縄ならではのM&A

M&Aベストパートナーズ 齋藤達雄社長「お互いのもっているお客さんの層が違ったりしますので、そこにアプローチできるのは非常に大きい。お互いが納得できる、客観的に見て公平公正な条件を取りまとめることができるかというのは非常に配慮しています」

M&Aはゴールではなくスタートと話す、斎藤さんマッチング後に会社を譲る側も譲り受ける側も適切なスタートをきれるようにアドバイスなどをしているそうですが、事業承継にもこんな県民性が。

M&Aベストパートナーズ 齋藤達雄社長「あんまり金額面や譲渡対価・買収金額に対して強いこだわりがないように思えます。どちらかというと一緒にいる仲間たちが幸せになることであればそれはそれでいいよねと」

M&A後の従業員の働き方や、より良いサービスの提供が継続できるかなどを気にする経営者が多いようです。

M&Aベストパートナーズ 齋藤達雄社長「県内同士のマッチングも非常に大切と思っていますし力を入れていきたいなと思っているんですが、県外の相手先も紹介していきたいなと思っていますので、それによって沖縄の社長さんの選択肢が広がるとお役に立てるのではないかなと。」

山城アナウンサー「(県内だけに留まるのではなく)県外の会社にも目をむけることでこれまでになかった発想が誕生することもありそうです。ちなみに、先ほど例に挙げた会社を譲る選択をした企業は「自分だと限界があったところが段々業績もよくなってきている」とやってよかったと話しているそうです。」

注目ビズ「事業承継のひとつ県内のM&A事情」についてお伝えしました。ここまでビジネスキャッチーでした。

注目ビズ!企業の新たな選択肢 沖縄ならではのM&A