※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

太平洋戦争末期、疎開した台湾で学徒として動員された男性に在籍していた学校が名誉卒業書を贈ることを決めその授与式が那覇市で行われました。

名誉卒業書を受け取ったのは、宮城政三郎さん(96)です。宮城さんは、太平洋戦争末期の1944年、家族とともに台湾へ疎開し高雄第一中学校に編入、その後、学徒として動員され終戦を迎えましたが、学校を卒業できませんでした。

宮城さんが通っていた高雄第一中学校・現在の高雄高級中学校の関係者がインターネットで学徒の歴史や戦争の悲惨さなど宮城さんの語り部としての活動を知り、また、在籍を確認できたことから「卒業生に値する」と判断し78年越しの授与となりました。

名誉卒業書授与され宮城政三郎さんは「ありがとう、ありがとう、ありがとう」と話しました。

高雄高級中学校の莊福泰校長は、卒業証書を手渡すことができたことについて「感極まりない」と述べました。