※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

めざせ甲子園13校目のきょうは「北谷高校」チームを引っ張るのはたった1人の3年生です。「野球が好きだから」学年を超えた「仲間」と最後の夏を駆け抜けます。

「元気出していくよ。おっー!」

北谷高校野球部現在24人の部員を束ねているのがキャプテンの大兼 晃弥くんです(おおがね こうや)

実はチームで3年生は大兼くんただ一人。

北谷(3年)大兼晃弥 主将「正直、逃げたい気持ちもありました。1人というのもあるし、後輩が少ないのもあって自分は野球が好きだからやってるし野球がしたくて(北谷野球部)に入ってきたので」

1人になっても続けてきた野球。野球ができる喜びを後輩にもつなげたいキャプテンとして新チームを引っ張ります。

めざせ甲子園! 北谷「支えてくれた後輩・家族ために勝利を!」

北谷 嘉陽宗大 監督「(部員が)少ない分たくさん練習できるが、チーム内での競争がなかなかない苦しい時期でもあるが、そんな時でも大兼が2年生たちに声かけて鼓舞して「みんなで乗り切ろうぜ」と雰囲気を作ってくれた」

北谷(2年)津波壱巨 選手「キャプテンからは1年生が入ってきた時のためにもしっかり自分たちのできることからやって行こうと声をかけられた」

4月からは14人の1年生が入部チームは一気に増えて24人に。がらりと雰囲気も変わりました。

夏への課題でもあった投手力は2年生 當山優を中心に1年生3人が加わり多様なピッチングスタイルを持ったチームに!打撃ではキャプテン大兼を中心に2年生兼村龍弥。ここでも1年生濱崎琉太郎が早くも頭角を表します。マネージャーも増えました。

北谷(3年)大兼 晃弥 主将「仲泊樹頼が「兼さんを勝たせよう」とメンバーに言って雰囲気が良くなって声出す子が増えた」

北谷(2年)仲泊樹頼 選手「兼さんが最初から最後まで笑っていられるようなそんな大会にしたいです」

部員一同切磋琢磨して練習に励むことでその一人ひとりの存在がチームの結束力を高めています。そんな大兼くんがこの夏。勝利を届けたい人がいます小学1年生の時に野球の道に導いてくれたおじいちゃん宮里良次さんです。

宮里良次さん「晃弥、野球好きかって聞いたら好きだっていうからキャッチボールしようとグローブ買って2人でキャッチボールしながら野球のおもしろさ楽しさを教えていた」

めざせ甲子園! 北谷「支えてくれた後輩・家族ために勝利を!」

11年間、毎試合欠かさず応援してきたおじいちゃん2人の宝は このスコアブックです。

宮里良次さん「小学4年生からスコアブック付けているんだ」

独学でつけ始めた試合はこれまでで180試合以上。1試合1試合におじいちゃんのメッセージが込められています。

宮里良次さん「よくここまで苦しかっただろうけど耐えて継続してやってきてくれたなとの思いが強い。そういった面では ”偉いぞ” と褒めたい」

北谷(3年)大兼晃弥 主将「小学校から自分の野球の支えであり毎回試合を見に来てくれて。絶対この夏は勝ちを見せたい」

チームをまとめなければというプレッシャーから部活に行きたくないと思うこともありました。そんな時支えになったのは後輩たち。そして家族でした。最後の夏 スコアブックに刻まれる言葉は学年を超えた「仲間」たちとともに最後まで駆け抜けます!

「全員夏の大会頑張るぞ。ヨシ!」

練習や試合で壁にぶつかった時はスコアブックを見たりして心の支えにしているそうです。