玉城県政の「中間テスト」の位置づけとしてきのう投開票が行われた県議会選挙。
有権者の採点結果は「野党・中立」の躍進。玉城知事に対して大変厳しいものとなりました。
48の議席を争った県議会議員選挙はきのう投開票が行われ、新たな県議会議員の顔ぶれが決まりました。
定数2の名護市区は、自民党の新人と与党現職が当選しました。
前回無投票だったうるま市区は与党の現職2人と、自民党の新人2人が当選を決めています。
沖縄市区は改選前と与野党の構図は変わらないものの、社民党の新人が当選し共産党の現職が落選しました。
定数3の宜野湾市区は現職3人が当選。与党側は2議席奪還はなりませんでした。
浦添市区は現職3人に加え、前回擁立を見送った公明党が議席を取り戻しました。
定数11で最大の選挙区の那覇市・南部離島区は現職9人、新人2人が当選しました。与党が議席を1つ減らし5議席、野党は改選前と同じ3議席、中立は公明が2議席に戻し、3議席の構図になりました。
定数2の豊見城市区は与野党の現職が当選し、議席を分け合いました。
島尻・南城市区は社大党の新人がトップ当選。一方で、共産党の現職が落選し、野党系が議席を増やしました。
定数2の糸満市区は自民党の現職と維新の新人が当選し、与党が議席を落としました。保守分裂の選挙戦となった宮古島市区は与党現職が落選し、野党系が議席を独占しました。
石垣市区は無投票で現職2人が当選しています。
定数2の国頭郡区は与党系新人と自民の現職が当選。国頭郡区から初めて女性県議が誕生しました。
定数5の中頭郡区は自民の新人が当選し、与党現職が落選。野党が議席を1つ増やし、与党系3人、野党系2人の構図になりました。
この結果により、これまで24対24で同数だった県議会の与野党構成は与党が20議席、野党中立が28議席となり、自民党を中心とする野党中立が過半数を獲得しました。
野党中立での過半数を獲得した自民党は今後、議会で玉城知事への攻勢を強めていく姿勢を示したうえで、この選挙結果を2年後の県政奪還につなげたい考えです。
自民党県連 島袋大幹事長「早急に知事選に向けての人選も走って、なんとしても県政奪還するんだといううねりとして勝負にかけていきたい」
一方で、自らの県政運営の「中間評価」と位置付けられた今回の選挙で与党が大敗し、厳しい結果を突き付けられた玉城知事は、険しい表情で次のように述べました。
玉城知事「これからは様々な議会からの要求も強くなっていくだろうということもあるので、そこはしっかり受け止めて真摯に対応させていただきたい」
今回の県議選の投票率は45.26%で、前回選挙を下回り過去最低となりました。