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続いては、「IMAGINEおきなわ」です。先日、6月9日といえば「ロック(Rock’n’Roll)の日」でしたよね!沖縄でロックといえばコザ。伝説的なバンドが数多くりますが、そのなかで今月、開店30年を迎えたライブハウスそして店と同じ名前の、ロックバンドがあるんです。

週末の夜。爆音で盛り上がるライブハウス!ここは、コザ。今も昔も、ロックの聖地・・・

沖縄市の中心部、「コザ」。昔も今も、音楽が息づく街です。ゲート通りにある「ヒストリート」2階の「おんがく村」には民謡からロック、ジャズ、フォークなどコザの街で育ち愛された音楽の資料の数々が集められています。

おんがく村 砂川 由美子さん「ずっと変わらないものが残っていながら新しいものが生まれているという感じのところかな」

IMAGINEおきなわ#68 コザロックJET30周年

コザの街にアメリカ兵が溢れていた1960年代。イギリスやアメリカのバンドをカバーした生演奏の店が流行します。しかし時は流れて、コザの街から華やかなネオンは消え、それとともにライブハウスも徐々に減っていきました。

おんがく村 砂川 由美子さん「英語の曲を英語のままでカバーして演奏している、というのは変わらないんです、これが残っているのって珍しい形だと思います」

ロックバンド「JET」は1993年に結成、その翌年にバンドの練習場としてミュージックバー「JET」が作られました。店のオーナーでベースとボーカルを担当するリーダーの「Ta-Ki(ターキー)」さんこと古堅 喬(ふるげん・たかし)」さんは73歳です。

JET Ta-Kiさん「運命に導かれたみたいな感じ。歩いてた、この店見た時あれ?なんか興味あるなみたいな、入ってきたらこのジェット機の、これ照明で、おおって。JETがジェットさがしてるって(笑)縁があるなって。」

那覇うまれのターキーさんは、子どもの頃から洋楽にハマっていたとのこと。

IMAGINEおきなわ#68 コザロックJET30周年

JET Ta-Kiさん「エルビス・プレスリーとかビートルズとかベンチャーズとかいろんな。コザ暴動のときもセンター通りでバンドやってた。俺たちは音楽やってるから、みんなフレンドリーだった。」

Ta-kiさんはアメリカ人女性と結婚後、グアムやアメリカ本土で4年ほど生活します。その間もずっとバンド活動を続け帰国後しばらくしてJETを結成します。

JET Ta-Kiさん「JETっていうバンドがジミー、エツ、ターキー、タカシでJETだった」

IMAGINEおきなわ#68 コザロックJET30周年

店で客はドリンクを購入するだけで演奏を楽しめ、リクエストをすると殆どの曲を演奏してくれるんです。その数は100曲以上!みんな週末の夜を楽しんでいます。

宜野湾おじー「通ってからは大分なるよ、キヨシから自分も昔やっていたから、アマチュアで。(何を?)ベース。3人で出す音がいいなと思って。」

青年「最近はほぼ毎週来てます、きのうも来ました。(ロックが好き?)そうですね70年代とか80年代」

JET Ta-Kiさん「いろんな人来てますし、人と会うのも楽しいですよね。本土から定期的に来てくれる人もいるし」

IMAGINEおきなわ#68 コザロックJET30周年

大阪・京都カップル 女性「JETのために生きてます。」男性「JETのために近所にホテルとって、すぐ来られるように。ロックも好きですしJETも好きです、最高です。人柄がいいんですよ。」女性「(JETとは)生きる糧ですね(笑)」

Ta-kiさん「へぇ、、、良かった。うれしいです(にっこり)」

30周年おめでとーのケーキ

Ta-kiさん「お陰様でJETも30周年なりました。楽しいからもうあっという間に過ぎたって感じ。えーもう30年なるかって自分では思ってる。」

結成から30年あまり。メンバーの入れ替わりもありましたが今のメンバーは加入して15年のギター、KAZUFUMI(カズフミ)さんと8年目のドラマー、KIYOSHI(キヨシ)さんです。

Dr.KIYOSHIさん「親が昔からこういうクラシック・ロックとか聞いてて育ってたので。」「一言で言ったら格好いい、兎に角格好いい、僕はドラムなので二人の背中が見えてるんですけど、この場所でやっていることがすごい貴重でものすごく有難くて」

IMAGINEおきなわ#68 コザロックJET30周年

Ta-kiさん「粗削りなんだけど、お、こいついいもん持ってるなって即決。じゃお前明日から来いよって。俺より先に死なないから大丈夫って(笑)」「(カズフミは)早弾きが得意。イングヴェイ・マルムスティーンというギタリストがいて影響受けてる」「自分としては今このメンバーが一番気に入ってる、好き嫌いがないバンド、今のメンバーは。」「自分が一番大事にしてるのはグルーブ感、この音楽きいて体が動いて、みたいな、そういうグルーブをベースで出したい」

そんなJET、今後の展望は?

Ta-kiさん「まだまだ自分は完成してないと思うから、勉強。本当に自分が慢心して、俺もうまくなったもんだって思ったらやめるはずだけど」

KIYOSHIさん「特別な場所だと思う。沖縄、コザのロック、聖地みたいなところなので」

若い世代がこういう所謂クラシック・ロックってやってる人たちが少なくなってきているので残していきたい、生演奏の良さって生で聞かないとわからない良さがあるので

Ta-kiさん「まぁとにかく、少しでも続けたい、続けられるかなって体が丈夫なうちはね。10年くらいは大丈夫かな(笑)」

KIYOSHIさん「タカシさん見ていて思うのが、これは40周年もきっとできるだろうと(笑)タカシさんが今73歳、というのを見ていると僕まだ31歳なので、若い世代が弱音を吐けないというか老いも感じないので。そのまま40周年も、下手したら50周年もやっていきたいし僕も最後の最後までお供出来たらなって。そういう気持ちが大きい。」

ROCK’n’Roll NEVER DIE。コザの街に、JETあり。これまでも、これからも。

IMAGINEおきなわ#68 コザロックJET30周年

お店は金曜日と土曜日のよる8時から営業、バンドの生演奏は8時30分から1時間おきに5回やってます。来月(7月13日・土曜日)音市場で開催される「ピースフルラブ・ロックフェスティバル」に出演予定です。ここ数年はトリをつとめられているそうですよ!足を運んでみてください。