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首里城正殿の、屋根を彩る装飾品「懸魚」の彫刻が完成し、報道陣に公開されました。公開されたのは、首里城正殿の屋根の中央と両側に飾られる「懸魚」と呼ばれる飾り板です。

懸魚には、奈良県産のヒノキが使われていて、福井県の彫刻家、鈴木良一さん、美央さん夫妻が彫り上げました。懸魚は、棟木の端を隠す役割とともに火よけの願いも込められていてこのうち、正殿の一番高い屋根に取り付ける飾りは六角飾りを中央に両脇の鰭には、富の象徴でもある牡丹の花と葉の彫刻が施されています。

山本信幸総棟梁は「先生方の意図をしっかり受けとって、彫ってもらったなと、いう思いはあります。平成と比べても彫りは、よりシャープになったという印象ですね」と話しました。

復元に携わる建築士・平良啓さんは「ご対面みたいなものですけれど、感動しました。特に彫りがすごいシャープで、勢いがありますので、しっかり、きれいな彫りが出て、すごく象徴的な部分になることは間違いないです」と話しました。

懸魚は、大きさを調整し、年内には、塗りの作業に入る予定です。