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大手アルミ建材メーカーYKKAPが全株式を取得し、子会社化した金秀アルミ工業に、先週、新たな社長が就任しました。

製造業が発展しにくいといわれる沖縄ですが、考え方を変え、地の利を生かした戦略で事業拡大も狙います。

YKKAPは先月、金秀グループで、県内のアルミサッシメーカー、金秀アルミ工業の全株式を取得しました。これに伴う社名の変更はなく、全従業員の雇用は継続されます。新社長にはYKKAPの四国製造所から素材製造部押出ライン長の松本隆男さんが就任し、QABの取材に対し、今後の展望を語りました。

松本社長は「YKKAPとしては沖縄県への製品供給能力という所の課題があったと。もう一つは将来的な話にはなるんですけど、アジア地区への製造拠点の強化という課題がありました。アジア地区への玄関口として、この地の利を活かしながらアジア地域へ材料を出していきたいという所を考えております」と意欲を示しました。

金秀アルミ工業は県内で唯一とされるアルミの「押し出し」技術を持っていて製造できる窓枠などの形材は3000種類にものぼります。今後は、県内の製品供給力を強化しながら海外への供給拡大を目指していくという事です。

このところ、様々な業種で後継者不足などから事業承継がさかんに行われていますが、お互いにとってウィンウィンの関係を築くことは欠かせない条件ですね。松本社長の手腕に期待が集まります。