今月から定額減税が始まっているというニュースは先週のこの時間にお伝えしましたが、足元の家計の状況はどうなっているのでしょうか。県統計課がまとめた3月の家計調査の結果が出されました。
2人以上の世帯、2人以上の世帯のうち働く人がいる世帯ともに5カ月連続で消費支出が減りました。まず2人以上の世帯を見ていきます。3月に消費した金額は1世帯当たり22万2950円で、物価の変動を除いた実質では前の年の同じ月を15.6%の減少となりました。ちなみに全国の水準と比べると9万5000円余り下回っています。
内訳では10の項目のうち「教育」と「交通・通信」の2項目では増加となりましたが、「その他の消費支出」「教養娯楽」「食料」「光熱・水道」など8つの項目で減少となり、結果として全体で減少となりました。
増えた要因としては授業料や自動車の維持費のアップが挙げられ逆に減った要因はパック旅行を控えたり、食糧費を抑えたことなどが挙げられていてこのデータからは生活を切り詰めている様子が伺えます。
次に、2人以上の世帯のうち働く人がいる世帯の消費支出は1世帯当たり26万8814円、前の年の同じ月と比べますと実質では6.4%減少しました。消費支出は、2人以上の世帯2人以上で働く人がいる世帯ともに5カ月連続で減少しています。
一方働く人がいる世帯の収入がどうなっているのか見てみますと実収入は1世帯当たり39万503円となっていて、物価の変動を除いた実質では5.2パーセントの減少です。
こういう風に見ていきますと今月から実施される定額減税に私たちの期待が高まってくるわけですが、定額減税については自治体や企業の経理関係者の負担が増しているなどの声もあってなかなか良い評価は聞こえてきません。
今月のお給料を受け取ってどのように消費行動が変わってくるのかも見ていきたいと思います。