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「慰霊の日」を前に、24万人あまりの犠牲者を出した沖縄戦の実相を多くの子どもたちに考えてほしいという企画展が県平和祈念資料館で6日から始まりました。

この企画展は、県平和祈念資料館が6月23日の「慰霊の日」を前に沖縄戦の悲惨な実相を知ることで、戦争や平和について考えてほしいと開催しているものです。

会場にはたくさんの住民の命が救われた県内各地の「ガマ」や浦添市安波茶でアメリカ軍の戦車部隊が日本軍が立てこもる壕を攻撃する写真などが展示され、沖縄戦がいかに凄惨なものだったかをわかりやすく伝えています。

このほか空襲の時に頭を保護する防空頭巾や南風原陸軍病院で見つかった薬品を入れていたビンなど沖縄戦の当時の様子がわかる写真や実物資料およそ100点が展示されています。

県平和祈念資料館神尾史扇学芸員は「ガマでは沖縄戦を体験した人々にとって生死を分けた場所と言えます。ガマではどんな出来事があったのかを知ることによって沖縄戦の実相を学んでもらい平和や戦争について子どもたちひとりひとりに考えてもらいたいと思います」と話します。

企画展は入場無料で前期が6月6日から7月15日までで、後期は9月7日から10月6日まで県平和祈念資料館で開かれます。