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節目の来場者となった子どもたちに、記念館から絵本などが贈られました。

2024年8月に開館20年を迎える「対馬丸記念館」の来場者数が、きょうで35万人を超えました。1944年8月22日、疎開先の鹿児島に向かっていた「対馬丸」がアメリカ軍によって撃沈され、学童784人を含む1484人が死亡しました。

「対馬丸記念館」は、2004年に開館し戦争の悲惨さを発信し続けています。

5月27日、来場者35万人目になったのは、「あじゃ保育園」の5歳児クラスの園児たちです。

攻撃された対馬丸に乗っていた記念館の代表理事髙良政勝さんは、乗船者と同じ1788人分の絵が描かれた壁画を紹介し、「船が沈んでみなさんと同じくらいの子を含む多くの人が犠牲になった、私もいかだにすがって3日間、海につかっていた」と説明しました。

35万人目の来場者となった園には、記念館から、疎開をテーマにした絵本などが贈られ、子どもたちからはみんなで折った折り鶴が贈られました。

対馬丸記念館・髙良政勝代表理事は「子どもの犠牲が多い、それが戦争の現実だということをみなさんに知ってほしい。今後とも記念館にたくさんの人が来て、ぜひ戦争の実相を知ってほしい」と述べました。

子どもたちは、犠牲になった人たちの写真や遺品などを見て回っていました。