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第32軍司令部壕 第2坑道と第3坑道の内部を撮影

沖縄戦で旧日本軍が、首里城の地下に造った「第32軍司令部壕」にカメラが入りました。いまだ明らかになっていない部分も多い壕の内部の様子とは。

土砂や岩のようなものが堆積し足元には水が溜った大人がかがまないと通れないほど狭く薄暗い道。これは旧日本軍が、首里城の地下に造った「第32軍司令部壕」の内部を撮影した映像です。

第32軍司令部壕は、79年前の沖縄戦で旧日本軍の指揮の中心となった場所です。

壕に作られた通路・坑道が、天井の崩落などしているため、内部に進むことを阻んでいます。そのため、総延長およそ1キロとされる内部の様子は、いまだ明らかになっていない部分が多くあります。

今回、撮影されたのは守礼門の地下付近にある第3坑道から第2坑道にかけてのおよそ100mとエンジニアリングトンネルと呼ばれる場所の一部です。このうち第2坑道は、司令部壕の中枢と言われる第1坑道に繋がっていると見られていますが、岩などが崩落し第1坑道の様子は、伺えないままです。

また内部から、戦時中のものとみられるビール瓶も見つかっていて当時の様子の一端を垣間見ることもできました。県は、司令部壕の保存公開に向けた取り組みを進めていて2024年度中に基本計画をとりまとめる予定です。