※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

記者団の質問に「アメリカは日本に関与している」と述べました。アメリカのエマニュエル駐日大使が5月17日、アメリカ軍機で与那国島と石垣島を訪れ、自衛隊駐屯地などを視察しました。

エマニュエル駐日大使を乗せたアメリカ海兵隊の航空機は普天間基地を出発し、5月17日午前10時40分ごろ、与那国空港に到着。アメリカの駐日大使としては初めての訪問となります。大使は、日本最西端の碑に向かい糸数与那国町長から説明を受けた後、今回の訪問の意義をこのように強調しました。

エマニュエル米駐日大使は「米国の日本へのコミットメント(関与)。日米同盟へのコミットメント。与那国から北海道の稚内まで、われわれはコミットしている。日本の一部でなく全体ということだ」と述べました。

エマニュエル大使は、陸上自衛隊・与那国駐屯地や久部良漁港などを訪問し、5月17日午後1時すぎに石垣島へと航空機で向かいました。大使を乗せた航空機は、午後1時50分ごろに新石垣空港に到着、陸上自衛隊の駐屯地を訪問しました。

エマニュエル米駐日大使が八重山訪問「この地域への関与を」

駐屯地の前では軍用機を使っての訪問に反対する市民らが抗議の声をあげていました。その後、尖閣諸島周辺の警戒活動を行っている海上保安庁の巡視船も視察し防衛の拠点を視察した格好です。

与那国島では、大使の訪問に先立って、与那国町民の有志らが2024年5月16日夜、会見を開き、大使が、軍用機で島を訪問する事や、政府が計画しているとされる自衛隊の使用を念頭にした特定利用空港・港湾の整備に対する懸念を示しました。

エマニュエル米駐日大使が八重山訪問「この地域への関与を」

与那国町役場・洲鎌浩二課長補佐は「町長は(報道陣と)面会もできないし、コメントもできない」と述べました。一方で、与那国町の糸数町長は、報道陣の取材に応じませんでした。

塚崎記者は「エマニュエル大使の八重山訪問は、アメリカのこの地域への関与を印象付けました。与那国からは110キロあまり離れた台湾での有事を念頭に、自衛隊やアメリカ軍がこの地域での活動を活発化させるのか、注視する必要があります」と伝えました。