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4月、国頭村の県道で交通事故にあったヤンバルクイナが治療を受けて回復し、9日、森に帰されました。

このヤンバルクイナは4月27日、国頭村謝敷の県道2号線で車道に飛び出し車にはねられました。運転手が、すぐに環境省に連絡し、病院で治療を受けたヤンバルクイナは自力でエサを食べられるまでに回復しました。

9日ヤンバルクイナは、最初は慎重な様子でしたがすぐにしっかりとした足取りで、森へ戻っていきました。

環境省によりますとヤンバルクイナの交通事故は5月8日までに16件発生していて、そのうち、15件でヤンバルクイナが死んでいます。死んだ個体のなかにはお腹の中に卵が確認されたものもいたということです。

NPO法人どうぶつたちの病院沖縄理事長長嶺隆さんは「対策はしているが、どうしてもそれだけでは(事故を)ゼロにすることは出来ない。県民や観光客には彼らがいるんだと思いを馳せていただきたい」と話します。

環境省では、スピードを落とし慎重な運転をするほか、動物との事故が発生した場合は、個体の生死にかかわらずすぐに連絡してほしいと呼びかけています。