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5月3日は憲法記念日です。各地では、憲法について考える講演会が行われました。

浦添市では、憲法改正の反対を訴える護憲派が主催する講演会が行われました。講演会では、戦争をテーマにした作品を発表している作家の逢坂冬馬さんが「戦争と平和」をテーマに対談形式の講演を行いました。

作品を書くに当たり世界の戦争の背景などを学んできた逢坂さんは「憲法は再び戦争の惨禍に立ち返らないという国際社会に向けた約束、国民に向けた誓約であると思う」として次のように述べました。

作家・逢坂冬馬さんは「憲法9条の理念でもって平和外交をどう行っていくのか。イスラエルをどう制止するのか、ミャンマーの暴政をどう制止するのか、それこそが本来の積極的平和主義であり、そのように憲法を活用することが自主憲法であると思う」と話しました。

一方、東京では、改憲をめざす団体がフォーラムを開催しました。

そのなかで登壇者からは、2024年の元日に発生した能登半島地震の対応について触れ現行の憲法では、緊急時に国民の命を守る活動に様々な課題があると主張。

また、国境の島の首長として登壇した与那国町の糸数町長は、国が先島諸島に陸上自衛隊を配備したことについて、「断固として守り抜くという政府の明確な意思表示はできた」と持論を展開した上で、万が一、国家存亡の危機に瀕した場合について次のように述べました。

糸数与那国町長は「全国民がいつでも日本国の平和を脅かす国家に対しては一戦を交える覚悟が今、問われているのではないでしょうか?」と述べました。

フォーラムでは、昨今の世界情勢を踏まえ、日本の防衛意思を世界に示すため、自衛隊明記や緊急事態条項の創設などのための憲法改正は喫緊の課題として現在開会中の国会での発議を求める提言をしました。