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うるま市石川の陸上自衛隊訓練場整備計画を巡り、防衛省は、地元の理解が得られないなどとして、断念する方針を固めたことが分かりました。
那覇駐屯地の陸上自衛隊の増強を理由に、うるま市石川のゴルフ場跡地に訓練場を新たに作る計画について、これまで、地元の住民のほか、県やうるま市などから白紙撤回を求める声が相次いでいました。
複数の政府関係者によりますと、地元の理解が得るのは難しいとして、防衛省は、計画していたうるま市石川のゴルフ場跡地での訓練場建設は断念し、用地の取得も見送る方針を固めたということです。
中村うるま市長や自民党県連は2024年4月11日、木原防衛大臣に計画の白紙撤回を要請しました。冒頭を除いて非公開だった面談の中で、木原大臣から計画断念の表明はありませんでした。
中村うるま市長は「その(計画断念の)発言はなかったが、しっかりと重く受け止めるという姿勢を見て、早急にこの問題については判断すると感じた」と述べました。
一方、計画断念の報道を受け、県内からは、歓迎の声が相次ぎました。玉城知事は「市民からも県議会からも白紙撤回すべきだという意思が明確に示されたということはもうこの計画はこれから先は住民の理解合意は得られない計画だということになったということ」と話しました。
予定地に隣接する旭区の石川修自治会長はQABの取材に「驚くと同時に歓迎する。反対運動が起こったから計画を断念したのか聞きたい」と話していました。
ただ防衛省は、本島の別の場所で訓練場を確保する方向です。