これからの沖縄の未来を考えるIMAGINEおきなわ担当は山城アナウンサーです。
山城アナウンサー「はい、早いものでもう4月、もうすぐ入学式という方も多いと思いますがおふたりは学生時代に着ていた制服、卒業後はどうしましたか?」
山城アナウンサー「私は高校生の時に着ていた制服、ほとんど譲ったのですが1着だけは手放せなくて、引っ越しのたびに制服も一緒に引っ越しして11年間保管していました。母校の八重山高校で学生服を未来へつないでいくある取り組みが行われています」
八重山高校 家庭クLOVE 吉田乙葉副部長「おさがりって綺麗なものなのかなと思う人もいると思うから、できるだけきれいな状態で渡せるようにしたいなと思っています」
山城アナウンサー「かのさんは来年あげる側になるかも?」
八重山高校 家庭クLOVE 砂川かのさん「制服もどんどん受け継いでいった方が着てもらってうれしいと思うので、ちょっと寂しいけど、はいって次の子に渡してあげたい」
春、新たな一歩を踏み出す新入生へ一着一着思いも紡いでいます
先週火曜日、春休み真っただ中の学校で生徒たちがなにやら作業を行っています。
八重山高校 家庭クLOVE 山本菜奈部長「裾の糸がとれているので縫っています」
山城アナウンサー「1着1着作業している?」八重山高校 家庭クLOVE 山本菜奈部長「全部手作業でやっています」山城アナウンサー「新入生のために?」八重山高校 家庭クLOVE 山本菜奈部長「はい、がんばっています!」
八重山高校家庭クLOVEが行っている「制服リレー」卒業生から譲り受けた制服を手作業でお直しして新入生へ無償で提供するという取り組みで今年で5回目です。
服がもたらす環境負荷を減らしたいと5年前の部員たちが身近な制服に注目、当時の3年生の6割弱が卒業後は制服を有効活用しないということが分かり、生徒たち自ら次の世代へと引き継ぐための行動を起こしました。
この活動が高く評価され高校の家庭科の教科書にもクラブの取り組みが記載されているんです。
八重山高校 家庭クLOVE 砂川かのさん「こういう誰かのために何か自分からやることっていいことだなと思ったのでこういうことするのやってみようかなと思って挑戦した」
今年、八重山高校に入学する生徒が制服を1セット揃えると男子生徒は30940円(学ラン)女子生徒は21350円(春服)ほど、実は4年前と比べると、1割ほど値上がりしています。さらに入学金や教科書代などで、最低9万円はかかるため授業料が国や県から補償されることはあっても家計への負担は大きいのです。
山城アナウンサー「いけますか?」八重山高校 家庭クLOVE 山本菜奈部長「めっちゃきれいにとってあります」
このような取り組みを行っていると知り、私もなかなか手放せずにいた高校3年間の思い出がつまった制服を譲ることに決めました!
山城アナウンサー「これもありました。でもこれ多分11年前からこの結びのまま保管してて」八重山高校 家庭クLOVE 山本菜奈部長「ほどいて洗濯してつかわせていただきます」山城アナウンサー「すごい使えるそうです」
生徒たちの提案もあり最後に制服を着てみました!
山城アナウンサー「山城咲貴大丈夫ですか?11年ぶりですが」
このように卒業生から寄せられた制服はおよそ150着!事務室前に設けられたスペースには卒業式から3週間が過ぎても制服が届けられていました」
八重山高校 家庭クLOVE 高良双陽さん「今年は去年より身内で受け渡すというのが多くなっているので、こっちにくる枚数は少なくなっているんですが回っているのでオッケーです」
捨てるのではなく譲るという人が増えていて、つかう責任やリユース意識が向上しています。
山城アナウンサー「オリエンテーションの日がきましたが、やっとという気持ち?」八重山高校 家庭クLOVE 吉田乙葉副部長「やっと来年はできないから今年は頑張りたい」
八重山高校 家庭クLOVE 高良双陽さん「もらってくれたらうれしいです」
譲り受けられる制服は、原則それぞれのアイテム1着のみ訳アリのものは内容を表示して置いています。
八重山高校 家庭クLOVE 山本菜奈部長「お直しや洗濯をがんばってきたので、ぜひ先輩たちの制服をリレーつないでください」
新入生親子「教科書代もいっぱいでるので、こういう取り組みがあると本当に助かります。いろんな思いでが詰まっているものがたくさんあるので自分にとってはうれしいです」
新入生親子「きれい、ありがたい!一番お気に入りです丈が短いのが可愛くて一緒に選んでもらったのでお気に入り。おさがりだと3年間青春してきた思いも制服に込められている気がして、この3年間がとても楽しみになりました」母親「3年間着て次の子たちにバトンが渡せるといいなと思いました」
山形からの親子「山形だと今の時期は全部冬服なんですが、こっちだと夏と冬と春服があるということだったので、どれを買えばいいかよく分からなくて、ここで見て決めようかなと思いました」
山形からの親子「これ合ってます?」
先輩たちからアドバイスをもらいます。
生徒「こっちの方が合ってるかもね」
山形からの親子「(地元では)セーラー服じゃなかったから、こっちのほうがかわいい」
最後の最後に私のスカートも新しい持ち主のもとへ
山城咲貴「今回10年以上の時を超えて誰かの役に立てたというのがうれしい」
山形からきた親子「お姉さんの履いてがんばってね」山城アナウンサー「ぜひ大切に着てもらえたらうれしい」「大切に使おうかなと思います!」
八重山高校 家庭クLOVE 吉田乙葉副部長「これから学校生活が始まっていくからそれに向けて新しい制服でワクワクしてたらいいな」
八重山高校 家庭クLOVE 山本菜奈部長「実際顔を見て(渡せて)よかった。保護者も喜んでくれたのでうれしかったです」山城アナウンサー「今後自分自身の制服はどうしていきたい?「自分の制服はもちろん寄付して家庭クラブでしっかり愛用してもらいたい」
中村なウンサー「すごくいいと思いました!制服を引き継ぐと市内の学生服屋で買う人がいなくならないですか?」
山城アナウンサー「それが1着は制服リレーで受け継いで、もう1着は新調する人がほとんどで、この取り組みに対してマイナスな意見はこれまでないそうです。」「石垣市内では、八重山農林高校でも同じ取り組みが行われ始めていて制服リレーが浸透してきているんです。」
「ちなみに、私の制服を含め残ってしまったものなどは来月、在校生向けに制服リレーを行うそうです。無駄にしないつかう責任を一人ひとりが持っていました!
八重山高校の卒業生の方で制服を保管しているという方は家庭クラブへ寄付してみてはいかがでしょうか?」
以上、IMAGINEおきなわでした。