きょう午前9時前、台湾東部を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。
与那国島では震度4を観測、一時、沖縄本島、宮古・八重山地方に津波警報が出され、与那国島と宮古島で最大30センチの津波が観測されました。また警報の発表に伴って各自治体で避難指示を出す事態となりました。消防によりますとこれまでに避難の最中に転倒しけがをしたとして本部町の90代の女性と浦添市の80代の男性二人が救急搬送されています。
気象庁によりますと震源地は石垣島の西南西250キロの台湾付近で震源の深さは23キロ。与那国町で震度4を観測した他石垣市と竹富町では震度3宮古島市と多良間村で震度2が観測されました。その直後の9時1分には沖縄本島地方、宮古島・八重山地方に津波警報が出されると、各市町村からはJアラートを使って高台などへ避難を呼びかける事態となりました。
濱元晋一郎記者「宜野湾市の高台にある公園には多くの人が避難をしに来ています。車もあふれていて駐車場に止める事が出来なくなっています」
高台に避難した人は「念のために来た。何かあっては遅いので」と話していました。
直接大きな揺れを感じる事が無かった沖縄本島でも各地で高台に避難する人たちの姿が見られ各地で避難のための渋滞も発生しました。
一方、沖縄県も午前10時過ぎに知事を本部長とする災害対策本部を立ち上げ情報の収集に当たりました。
常住智史記者「那覇空港です。地震の影響で車の渋滞や外にまで人が溢れています。空港内には津波警報発令の影響で搭乗手続きが中断されています。空港3階には多くの人で混雑をしています」
地震発生からおよそ1時間40分後に津波警報は注意報に切り替わり正午には注意報も解除されました。また各自治体から出されていた避難指示も昼過ぎには解除されています。
気象庁は台湾付近ではマグニチュード7程度の地震が度々起きていることから「1週間ほどは地震に注意するとともに海底で規模の大きな地震が発生した場合は津波に注意する必要がある」と警戒を呼び掛けています。