※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

同じ悲劇を繰り返さないよう声を上げてきたこれまでの軌跡を絵で表現していました。

2002年に神奈川県でアメリカ兵から性的暴行を受け現在、犯罪被害者の支援などに取り組んでいる女性が、これまでの自身の活動を振り返るアート展を那覇市で開いています。

個展を開いたのは、キャサリン・フィッシャーさんで、2002年に神奈川県横須賀市でアメリカ兵から性的暴行を受けました。その後、日本を拠点にアートを通して犯罪被害者の心のケアなどに取り組みながら、日米地位協定の改定を訴えています。

フィッシャーさんは、被害を受けた直後、捜査機関による長時間の取り調べや心無い人の言葉などに傷つき、自分には価値がないと気持ちが暗くなっていた頃、家族や周りの支えで再び立ちあがったこと。そして、被害者の1人として同じ悲劇が繰り返されないように声を上げ続けてきたこれまでの軌跡を絵で表現しています。

そのなかには、鏡がついた作品が展示されていてどんなことがあっても「あなたは美しい」、自分を見つめてほしいというフィッシャーさんのメッセージが込められています。

キャサリン・フィッシャーさんは「(犯罪被害者が)元気になることが何より優先。正義の行いをするためにケアが必要。(個展を通して)アートだけでなくヒーリングと犯罪の防止、犯罪を無くしていきたい」と話しました。

フィッシャーさんは、4月6日に県立博物館・美術館の講堂で、自身の22年間について語る講演会を行う予定です。