「目に見える成果の一つ」と強調しましたが、沖縄のアメリカ軍占有施設の割合は全く変わりません。
林官房長官は、先月30日から沖縄を訪問。共用使用開始の式典や基地抱える自治体と面談などを行いました。おとといからきのうにかけて沖縄を訪問した林官房長官。
アメリカ軍キャンプ瑞慶覧のロウワー・プラザ住宅地区が日本への返還を前に緑地公園として整備され、一般に開放されることとなりおととい記念式典が開かれました。
林官房長官「返還に先立って米軍施設を緑地広場として開放し、多くの人々にレクリエーションや交流の場として利用いただけるようにすることは初めての試みであります。跡地利用の検討に資する空間と時間の創出をするものであり、沖縄の基地負担軽減の目に見える成果の1つであると考えております」
今回の一般開放は基地負担軽減の「目に見える成果も一つ」と強調した林官房長官。そのうえで「今後も沖縄の基地負担軽減を実現できるよう、全力を尽くしていく」としました。
きのうはアメリカ軍基地を抱える自治体の首長などと面談し、まちづくりなどに関し意見を交わしました。
林官房長官「知念那覇市長におかれましては、米軍の那覇港湾施設や自衛隊の基地・駐屯地・訓練場など防衛施設の諸問題の対応、これに多大なご尽力を頂いております」
知念市長との面談の中では陸上自衛隊第15旅団の師団化に伴う市民生活への影響などを説明することやオスプレイの飛行再開についての情報公開を知念市長が求め林長官からは「連携をしあって情報を共有する」との考えが示されたということです。
林官房長官「米軍施設が所在することによる影響や懸念、そしてその中での町づくりに関する要望につきましても率直なご意見を伺うことができました。私からも懸念の解消や要望の実現のため政府としてできることはしっかりと着実に取り組む考えであることについて直接お伝えすることができて大変有意義な機会だったと考えております。」
林官房長官は今回の沖縄訪問をこのように振り返ったほか「地元のみなさまと意思疎通を図りながら基地負担の軽減に全力で取り組んでまいりたいと考えている」と述べました。