道に迷って帰れなくなっていた高齢男性の帰宅を手伝った2人の女子高校生の勇気ある行動がたたえられました。
「警察の代わりに人の命を救って頂いてありがとうございました」
先週、糸満高校2年生の徳吉彩音(とくよし・あやね)さんと平田朱里(ひらた・あかり)さんの2人に糸満警察署から感謝状が贈られました。
徳吉彩音さん「困っている様子だったので力になりたいという気持ちがありました」
平田朱里さん「助けを求めている人を放っておくのはできなかったというところもあります」
2人がどんなことをしたかというと、先月22日午後3時ごろ学校から帰って、2人で出かけていた徳吉さんと平田さんは多くの車が行き交う大きな通りの歩道に立ちすくんで困惑の表情をうかべる高齢者を見つけました。
平田さん「杖をついていたので歩いている途中のひと休憩みたいな感じで立っていました」徳吉さん「話を聞いていくうちに困っている人だなというのがわかったので(平田さんと)一緒に助けたいという気持ちになりました」
高齢男性は道に迷って自宅に帰れなくなっていたということです。
平田さん「糸満警察署が近かったので糸満警察署に連れて行ってお家を探してもうらおうとなって、ここから警察署まで送り届けました」
男性は80代ということもあって少し歩くと息を切らすような状態だったといいます。
徳吉さん「(男性は)しんどそうな様子だったので肩を貸して支えにしていいですよという感じで一緒に歩きました」
2人は男性に寄り添い、励ましの言葉をかけながらおよそ600メートルの道のりを30分以上かけて糸満警察署に送り届けました。その後、男性は家族が迎えに来たことで無事に家に戻ることができたということです。
糸満警察署の眞榮城嘉世(まえしろ・よしとき)署長は「できそうでなかなかできない勇気ある行動によって事件や事故に巻き込まれるリスクがあった男性を救うことができた」と2人をたたえました。
徳永さん「私は保育士を目指しているんですけど福祉に関係するお仕事なので今回の経験を活かして誰にでも分け隔てなく思いやれるような福祉の従事者になりたいと思います」
平田さん「最初違う道から(目的地に)行こうとしていたんです。もしあの時違う道を通っていたらおじいさんに会えなかったし、おじいさんの命の危険もあったかもしれないので、これは運命みたいな感じで人との出会い、そこからの繋がりをこれからも大事にできるような大人になりたいです」