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連日の雨で、2週間前の状況まで回復しましたが、引き続き、節水対策は必要です。沖縄本島内のダムの貯水率が46.4%と2024年3月5日より2.8ポイント回復しました。

県企業局によりますと、国や県が管理する本島11のダムの貯水率は、2024年3月6日午前0時の時点で46.4%と、2024年3月5日より2.8ポイント回復しました。本島北部を中心に連日の雨で、2024年2月21日の貯水率に近い数値まで回復しましたが、引き続き、節水対策が必要です。

きょうも県内のダムの貯水率を見ていきましょう。今は46.4%でこのところの雨でわずかに増えましたが、水を大切に使わないといけない状況が続いています。

水不足 今後まとまった雨は? 専門家に聞く

これは県が行っている渇水対策連絡協議会で使われている資料の一部です。それによりますとダムの貯水率は季節ごとにパーセンテージによって渇水状況が判断されています。

3月の場合は30%までが”貯水率低下”25%までが”水不足が予見される段階”20%までが”水不足”10%までが”深刻な水不足”10%を切ると”危機的な水不足”とされています。

その状況に応じた対応として46.4%の今はまさに「夜間8時間断水の検討」がされているところです。今後は25%を切るとその「夜間断水」が現実味を帯びてきます。これ以上の低下はあまり考えたくないところです。

水を使う場面で”節水”を意識している方も多いと思いますが、ふと思うのは”これ以上何が節水できるか?”ということ、そしてやはり”まとまった雨が降ってほしい”という願いですよね。

水不足 今後まとまった雨は? 専門家に聞く

これは沖縄気象台が発表した3カ月予報です。

降水量は”平年並みか多い”となっています。ちなみに1カ月予報では3月は”平年並み”と発表されています。節水は梅雨まで続けないといけないのか?まとまった雨に期待することはできないのか?

沖縄気象台で聞いてきました。

素朴な疑問に答えてくれるのは中長期的な予報に携わっている玉城(たましろ)さんです。まず、たくさんの雨が降るにはどんな条件が必要なのでしょうか?

Q.たくさんの雨が降る条件とは?

沖縄気象台予報課玉城和男さん「沖縄・奄美を中心に前線などの影響を受けやすいだろうと予想している」「赤道付近の海面水温・エルニーニョ現象とか」「北極からの寒気とか偏西風の流れとかも関わってくるので3カ月予報の段階でははっきりと予想することが困難」

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Q.この時期の降水量は少ない?

沖縄気象台予報課玉城和男さん「(降水量は)平年としても梅雨に比べると少ない時季雨もそれなりに予想はあるがこの雨の量でこれまでの少雨が解消できるか現時点では難しいところもある」「これまでの少雨が解消できるような雨が見込まれるまではこれまで通り節水を続けてもらえれば」

ただ、この時期は予想外の大雨になることもあるそうです。

去年3月21日から翌日にかけて南から温かく湿った空気が流れ込んだ影響で沖縄本島は大気の状態が不安定になり、雨雲が発達。まとまった雨が降りました。

沖縄気象台予報課玉城和男さん「ただ一時的にこのような大雨があってもこれまで少雨が続いているので解消できるかはなんとも言えないところがある」「これまで通り節水を続けてもらいたい」