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沖縄県や国が管理する本島11カ所のダムの貯水率が2月28日に過去10年間で最も低かった値を下回りました。少雨傾向が続く水不足を食い止めるため県は有機フッ素化合物が検出されている比謝川からの取水を再開しました。

県や国が管理する本島11か所のダムの貯水率は2月28日時点で44.0%と過去10年で最も低かった2018年6月の44.3%を下回りました。東村にある福地ダムでは普段だと水に隠れている地肌があらわになっていて、水位が低く水不足の深刻さがうかがえます。渇水対策のため人体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物が検出されたことで取水が止まっていた中部水源の1つ「比謝川」で2月28日午前10時に取水が再開されました。

本島地方の気象予報では向こう3カ月、まとまった雨が期待できない状況です。このまま少雨傾向が続けば、ダムの貯水率が3月中旬ごろに40%を切り、4月中旬には30%を下回ると予想されています。

沖縄総合事務局は「比謝川から取水を再開しても水の量に限りがあるため大幅な改善は見込めない」と危機感を示すとともに給水制限にならないよう5月の連休後に迎える梅雨入りまで節水への協力を呼びかけていく方針です。