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辺野古新基地建設で埋め立て予定海域に生息するサンゴの移植許可を求めた農林水産大臣の指示は国の違法な関与であるとして、県が国を相手に起こした裁判で2024年2月15日、福岡高裁那覇支部は県の請求を棄却しました。

この裁判は辺野古新基地建設をめぐって沖縄防衛局が行ったサンゴの移植申請を農林水産大臣が、許可するよう是正の指示を出したのは国の違法な関与だとして指示の取り消しを求めて県が国を相手に訴えていたものです。

2024年2月15日の判決で福岡高裁那覇支部の三浦隆志裁判長は、サンゴの移植申請に対する県の対応を「法令の規程に違反している」と指摘し「国による是正指示は適法かつ有効」と、県の請求を棄却しました。

県は、これまでの裁判で設計変更が承認されていないことから「サンゴを移植する必要はない」と主張してきましたが、2023年12月末に国が県に代わって設計変更を承認し先月から大浦湾側での工事が行われています。

県は2024年2月15日の判決を受けて今後、上告するかどうか対応を検討するとしています。