先発転向2年目を迎え、宮古島で自主トレを行っている埼玉西武の平良海馬投手に今シーズンへの思いを聞いてきました。
平良海馬投手「去年は手ごたえをつかめたので、今年慣れてきたというところもあると思うので、奪三振タイトルはしっかり狙っていきたいと思います」
9日から宮古島で自主トレを行っていたプロ7年目・石垣島出身の平良海馬。
今月20日の公開日では3人で手をつないで回転したり、馬跳びやアメフトをしたりと遊びを取り入れ、與座海人、髙橋光成ら西武のチームメイト4人とともに、和やかな雰囲気でウォーミングアップを行っていました。
その後の個別練習では、肉体改造で体重を105kgから112kgに増やした髙橋光成がメディアの注目を集める中、1人で黙々とチューブトレーニングを行ったり、フォームを動画で確認しながらメディシンボールを投げたりするなど、毎日コツコツ続けている筋力トレーニングを行っていました。
また、キャッチボールでは様々な球種を混ぜながらフォームや軌道を確かめるようにして投げていました。中学2年までキャッチャーだった平良が同じ沖縄出身でチームメイト・與座海人のボールを受けるシーンも。リラックスしながらもチームメイトとモチベーションを高め合う充実の自主トレになっていると平良は手ごたえを感じています。
中継ぎから先発に転向して初めて迎えた昨シーズンは23試合に先発して11勝7敗と2桁勝利、ローテーションの一角として役割を十分に果たしました。それでもシーズン序盤は、6回や7回など長いイニングを投げた後、次の登板までコンディションを整えることが難しかったと話します。
平良海馬投手「単純な慣れだと思うんですけど、例えばですけど、日曜日に試合に出て次の週の日曜日までに回復が筋肉痛とか、疲労の回復が追い付かないことがあったんですけど、5月、6月で月を重ねていくごとに疲労の抜け具合がよくなってきたというのもありますね。慣れで」
先発2年目となる今シーズンは良いスタートダッシュを切り、1年を通して納得できるピッチングで5年ぶりのリーグ優勝を引っ張る覚悟です。そんな平良がこだわっている数字が「奪三振数」。
平良海馬投手「奪三振はそうですね、欲を言えば200個ぐらい獲れたら取れたらすごいんじゃないかなと思います」
昨シーズンの奪三振数は153。今シーズンからメジャーリーグ・ドジャースでプレーする山本由伸(169)、ロッテの種市篤暉(157)に次いでリーグ3位の成績でした。
それでもこの数字に満足していない平良は、長いイニングを投げる先発でさらにストレートの球速を上げ、変化球のキレを増して「最多奪三振」のタイトルを取りたいと意気込んでいます。
5年ぶりのリーグ優勝に貢献するために、今シーズン目標に掲げた「奪三振王」。そして、より高いレベルを目指すその先には、「メジャーリーグ」への移籍も視野に入れています。
平良海馬投手「行ってそこの高いところ目指していかないと、やっぱ日本の球界の中でも高いところにいけないと思うので、高いところを目標にしてやっていきたいなという風に思います。自分としては、もうやっぱりいつでも行けるぐらいの行きたいと思いますので、行けるくらいの準備はしてるつもりであります」
午後のウエイトトレーニングではデッドリフトなんと230kgに挑戦。見事成功し、自己ベストを更新。着実なパワーアップぶりをアピールしました。
先発転向2年目。ゴール地点を決めずストイックにトレーニングを積んでいる平良は、優勝の立役者になる決意を胸にまもなく春季キャンプに入ります。
平良海馬投手「自分だけでなくいろんな方が楽しみにみていると思うので、まずは怪我せずにプレーを見せることが仕事だと思うのでそれをしっかり果たしていきたないと思います」