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那覇の港で見つかった不発弾2発を海中で爆破する処理が行われ、無事に終わりました。
2023年6月に那覇港の海底の浚渫工事でアメリカ軍が沖縄戦で使ったとみられる490キロの14インチ砲弾と24・5キロの5インチ砲弾あわせて2発が見つかっていました。
那覇新港の沖合およそ700メートルの地点に保管されていた2つの不発弾について自衛隊が遠隔で操作して水中で爆破する方法が取られたことに伴い、処理現場から半径300メートル以内では船舶の航行が禁止になったほか半径3キロ以内では遊泳などができなくなりました。
対策本部には、那覇市や海上自衛隊、消防など関係者20人あまりが集まり、2024年1月26日午後2時に処理が実行され、不発弾が大きな音を立てて爆破されました。
県によりますと、2022年度に海上自衛隊が海中で処理した不発弾は223発で沖縄が本土に復帰した1972年以降、あわせて7万3800発あまりにのぼっています。
現在、建設現場など陸地で見つかった不発弾を処理する時は鉄製のプレートと土で囲って造った壕の中で信管を撃ち抜く方法などがとられていて発見から処理までに時間がかかることや工事現場で見つかった場合には作業が中止になるなど課題がありました。
陸地での安全化処理について2024年4月からおよそ1メートルの特殊な鋼鉄の容器のなかに不発弾を入れて爆破させる新たな方法が採用されることになっています。
鋼鉄製の容器はトラックなどで移動させることが可能で発見から処理まで期間を短縮できるうえこれまで半径88メートルだった避難対象の範囲を半径25・5メートルまで縮小できるということです。
新しい方法による不発弾処理の実験が2024年1月28日に、宜野湾市で行われる予定です。