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人体への影響が指摘されている有機フッ素化合物がアメリカ軍基地周辺の河川や湧き水などから高い数値で出ている問題で、玉城知事は、2024年1月24日基地への立ち入り調査や対策費用補償などを木原防衛大臣などに要請しました。

上京している玉城知事は2024年1月24日有機フッ素化合物・PFASへの対策を国に求めるため3人の大臣と相次いで面談しました。

玉城知事は「我々県の調査によって、基地が汚染源である蓋然性が高いということで、その解決には汚染源の究明と対策の実施が必要だと申し上げてまいりました」と述べました。

面談した知事は、伊藤環境大臣にこのように伝え、7つの要望事項のうち県が求めている基地内への立ち入り調査の実現やPFOSなどに関する地下水や水道水への基準値を早急に設定することなどを求めました。

伊藤環境大臣は「環境省としてもこの問題は重大な問題だと受け止めていまして、特に水の環境中の暫定目標については専門家の委員会を立ち上げて鋭意検討しているところ」と答えました。

また伊藤大臣は「関係省庁と意思疎通や連携しながら沖縄の皆さんの懸念が無くなるよう努力したい」と述べました。そのあと面談した、自見沖縄担当大臣に対しては、住民を対象とした健康調査の実施などを求めました。これに対し自見大臣は「関係省庁に後押しすることをしっかり進める」と述べました。

PFAS対策求め玉城知事が3大臣に要請 防衛大臣とは対話の機会設置も確認

最後に訪れたのは、基地問題を担当する木原防衛大臣。知事は大臣に対して、県や市町村が実施するPFOSなどの対策にかかる費用を国が負担することや基地内で事故が発生した際の速やかな立ち入り調査の実現などを要請しました。

今回、就任後初めての面談となった玉城知事は、防衛大臣に対して基地問題をめぐる対話を求める場面もありました。

玉城知事は「ぜひ今度また沖縄に来られる機会がありましたら時間をちょうだいいたしまして、いろいろと沖縄の現状についてのお話もさせていただければと思いますし、またその対話の時間を頂戴できればと思います」と述べました。

木原防衛大臣は「沖縄本島を訪問し現場を確認し、みなさまの声を直接伺う機会を必ず作りたいと考えております。」と述べました。

PFAS対策求め玉城知事が3大臣に要請 防衛大臣とは対話の機会設置も確認

対話の機会を設けることに応じた形の木原防衛大臣、知事は対話の機会の際には、PFOS汚染の問題も含め県の現状を伝えたい考えを示しました。