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1981年に浦添市伊祖にできて40年以上が過ぎた「浦添総合病院」が建物の老朽化のため新しい場所に移転しました。「病院まるごとお引越し」の舞台裏をのぞくと患者の移動に細心の注意が払われていました。

那須医師「ここにいるみんなで患者さんの安全な移送を実現したいと思っていますのでどうぞよろしくお願いします」「せーの!よいしょ」

運ぶべき患者は120人。総勢400人以上の医療スタッフと20台以上の救急搬送車両で、病院まるごとお引越し。

那須医師「1回、待ちましょう。今ヘルプ呼んでくるんで!」崎浜救急救命士「逆です!逆」那須医師「1回戻りましょう」

#IMAGINEおきなわ vol.50 浦添総合病院 引っ越し大作戦

全員を無事に新しい病院へ。浦添総合病院の引っ越し大作戦に密着しました。

浦添市伊祖にある浦添総合病院。病床数334。職員1000人以上。地域に密着した救急指定病院です。建物が42年たち、老朽化したため、去年12月、新しい病院に移転することになりました。

那須医師「皆さんおはようございます。朝早くからお疲れ様です。病棟を患者さんを出発するのが7時です一般病棟の搬出と重症患者の搬出は別ルートになっている一般病棟系と重症系がいると考えてください」

今の病院から3.5キロ離れたところに完成した新病院。引っ越しの流れは、病室からエレベーターで患者を運び1階のロビーでストレッチャーに乗せ換え、救急車で新病院へ。新病院に到着すると入院用のベッドに乗せ換えて、5階と6階の病室に運びます。

崎浜救急救命士「昨日どれぐらいまで上がるかなと思い130キロまで試した130キロは余裕で上がった。おそらく大丈夫」「やる人見て!やる人見て!1回見た方がいい。押し込んだらここが開くので」

#IMAGINEおきなわ vol.50 浦添総合病院 引っ越し大作戦

ディレクター「これは普段使っているストレッチャーと違う?」新垣作業療法士「リハビリでは救急では使うがストレッチャーの種類が違うのと救急車での固定は僕たちリハビリスタッフはやったことがない」

通常、救急車への、ストレッチャーの出し入れは「救急救命士」が行うことがほとんど。しかし、病院の引っ越しともなると、救急救命士だけでは手が足りず、他部署の医療スタッフにレクチャーしているというわけなのです。そんな中、1人目の患者が救急車に運ばれてきました。

スタッフ「いかないけど」那須医師「1回、待ちましょう。今ヘルプ呼んでくるんで!」「誰か救命士を担16に1人派遣できる?」「崎浜これ逆だよね」崎浜救急救命士「逆です!逆」那須医師「1回戻りましょう」那須医師「救命士さんではないので。練習はしたんですよ。だいぶちょっと想定外な。やっぱり。想定内ですが。患者さんにご迷惑をかけてしまった」

その後、ストレッチャーの向きを変え、再び救急車へ。無事に送り出すことができました。

谷口医師「ずらしますか?順番を入れ替えます」移送する患者は120人。

中でも大変なのがICUやHCUに入院している重症患者の移送です。

#IMAGINEおきなわ vol.50 浦添総合病院 引っ越し大作戦

岩田医師「一般床のの患者さんとは違い不安定な部分がある。バイタルに注意したり呼吸器を付け替えたりする」

救急救命士「呼吸器付け替えます」「そのまま」

高濃度の酸素吸入が必要な患者には医師2人、救急救命士2人が同行し、病体を見守ります。旧病院から新病院までは3.5キロ。およそ15分で到着しましました。

医師「そのまま一気にうつします」「人口鼻。モニター早めに付け替えてね」

診療放射線部武嶋主任「5階西病棟の患者さん2人が到着しました」

#IMAGINEおきなわ vol.50 浦添総合病院 引っ越し大作戦

120人の患者が今、どこにいるのか?管理されているのがこちらのシートです。

上原副院長「こちらの病棟発というのが入院しているベットから出た時間、伊祖というのが旧病院を出発した時間を向こうで書いている、それでチェックするとリアルタイムで共有できる。非常に便利でして、伊祖を出発して今度、前田、新病院に到着しましたというのがわかるようになっている」

開始から6時間。最後の患者が移動して引っ越しが完了しました。

伊志嶺病院長「ホッとしています。こんだけの大きな引っ越し。たくさんの患者さんを安全に新しい病院に運ぶ事業。私たち職員みんな初めてなので緊張もするし絶対に安全に届けないといけないと思い動いていたので職員もホッとしている」

#IMAGINEおきなわ vol.50 浦添総合病院 引っ越し大作戦

着工から2年半、浦添市前田に移転した「浦添総合病院」。空間を美しく彩り、患者さんの心をホッと癒す「ホスピタルアート」を意識した病院へと生まれ変わりました。

ホテルの病室もホテルのような空間。心から元気になることで、体も元気になってもらおうという狙い。新しくなった病院の中ですが、詳しくは来週18日木曜日、キャッチーの1部で放送予定です。

琉球大学・医学部も来年宜野湾市に移転するいうことで、その参考にしようということで今回引っ越しの様子を見学しにきていました。