「更年期オンライン診療サービスを開始したOIST発のスタートアップの話題です。
きょうはゲストをお迎えしてお話を聞きます。「フェムテック」のスタートアップが急増しています。経済効果は世界市場で10年後にはおよそ16兆円日本市場では2025年におよそ2兆円が見込まれるなど大きな注目を集めています。
そんな中、沖縄から研究者と婦人科医が開発した更年期のオンライン診療サービスが始まりました。OIST発のスタートアップハーライフラボCEOオリガ・エリセーバ博士。免疫学者である自身の更年期体験と働く女性たちを取り巻く厳しい現状から起業。
産婦人科医で女性ヘルスケア専門医の髙宮城直子医師。大勢の女性を診察してきた経験から一人ひとりにあった体と心に寄り添った診療を実践中です。女性の活躍推進を後押しするオンラインサービスその可能性をお2人に伺います。
スタジオにはお2人に来ていただきました。改めてオリガ・エリセーバさんと髙宮城直子さんです。
ハーライフラボとはどのような会社なのでしょうか
オリガ・エリセーバさん「女性の心に寄り添い体を科学するコンセプトで起業しました」
今回のオンライン更年期診療サービスとはどのようなものですか
オリガ・エリセーバさん「パソコンや携帯電話を使ったオンラインで利用者の更年期症状の悩みを聞き取りカウンセリングサービスを提します。必要な場合はすぐに医師のオンライン診療につなげることができます。髙宮城・基本的にはオンラインで詳しく問診した資料とカウンセラーからの引継ぎ情報を用いて、その方にあった治療を女性ホルモン療法や漢方薬や生活指導などを一緒に考えながら決定します・処方薬がある場合が郵送で自宅に2~3日で届きます」
女性の健康課題はキャリアプランを左右させます。こちらのグラフは大塚製薬が2021年に実施した調査です。
更年期の症状で実際辞めた人と、辞めようと思った人の合計が51%と半数以上をしめています。隣りのグラフ、昇進辞退の経験・検討した方は40%とありますね。
オリガ・エリセーバさん「自身も苦しんだ経験を持つ、最終的に2か月休んで回復しました。国内外の女性100人にインタビューしたところ更年期向けの医療体制が不十分なことがわかりました」
更年期の症状は個人差があるように感じます。また、甘えや努力不足と思われたくない、知られたくない、など周りになかなか相談できないようですね髙宮城さんいかがでしょうか。
髙宮城直子医師「わたくしも46才から2年間更年期症状で一生勤める予定だった病院を退職したことがあります。人によって症状が全くない方、重い方がいます。・つわりと同じように症状が軽い人、重い人がいいる、ここを理解してほしいです。きつい方は適切な診療を受けると飛躍的に楽になる場合があります。
このような女性の症状や状況の改善を目指す企業が相次いでおり日本では2020年が「フェムテック元年」と呼ばれ経済産業省もフェムテックの事業費を助成する制度を設けています。
オリガ・エリセーバさん「フェムテックは話題になっていますが月経や妊娠関連のものが中心で更年期の部分は立ち遅れていますそこをがんばります。フェムテックが進めば更年期女性の望まない離職や勤務形態の変更を減らすことができると思います。女性たちは我慢しないでまず気軽に相談してください」
このようなサービスが沖縄から広がっていくのは楽しみですねオリガさん、髙宮城さん、ありがとうございました。以上ビジネスキャッチーでした。