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集落を練り歩き、ことし1年の地域の繁栄や無病息災をなどを願いました。浦添市小湾に伝わる伝統行事「小湾アギバーリー」の道ジュネーがきのう、浦添市で行なわれました。

サーイヤ!サーイヤ!サーイヤ!

アギバーリーは、こぎ手がサバニを描いた布地のひもを腰に結び付けて船体を形づくり、櫂(かい)をこぐ動きが特徴の陸で行うハーリーです。およそ30人の男たちが勇ましく掛け声を上げながら爬龍船に乗ったように見立てて集落を練り歩き、ことし1年の住民の健康や安全を願いました。

浦添市字小湾郷友会 会長 手登根 順治さん「100年も続いているハーリーで地域の若い方々も参加してくれて、活気ある地域、街づくりを目指していきたい」

道ジュネーは、戦後、アメリカ軍・牧港補給地区の建設によって住んでいた土地が接収され、現在の浦添市宮城周辺に移り住んだ小湾地域の住民の結束を図ろうと2007年から行われています。

小湾アギバーリー

この日はあいにくの雨でしたが沿道では親子や住民らが手拍子で歓迎しました。

戦前 小湾地域に住んでいた女性(80代)「御苦労さまです。毎年の行事ですから仲西から来ています。応援に」

Qハーリーが見られてよかったですね 戦前 小湾地域に住んでいた女性(100歳)「はははは 思い出だよ」

小学校4年生の女子児童「小学校3年生の時の運動会でアギバーリーやったんですよ、だから見るのも面白いなと思いました」

雨しぶきをあげながら陸を駆けぬけた龍の船。最後は地域の交流を静かに見守っていました。

小湾のアギバーリーの歴史は古く、大正時代の1915年に那覇市泊から導入しその後、地域で創意工夫を重ね、独自の芸能として発展さました。コロナ禍で数年中断しましたが、去年(2023年)に復活しました。