厳しい戦いが続いたJ3のFC琉球は今シーズンのホーム最終戦を迎えました。元なでしこ日本代表髙良亮子(たから りょうこ)さんが開いた子どもたちのためのイベント大会と続けてご覧下さい。
J2からの降格で今季J3に戻ったFC琉球。J2復帰を目指しましたが成績不振で2度の監督交代。9月半ばから金鍾成監督が今季3人目の指揮官として琉球に5年ぶりに復帰し、ここまで11試合連続得点。攻撃的サッカーで何とか踏みとどまりましたが20チーム中17位と苦しいシーズンとなっています。
迎えたおとといの最後のホーム戦、集まったサポーターに勝利を届けたい琉球。魅せたのは今シーズン限りでチームを去ることが決まっているメンバーたちでした。攻撃では16番阿部拓馬(あべ たくま)果敢にシュートを放ちます。そして守りでは、5年に渡り琉球の守護神として活躍したカルバハル。こちらも今季限りでの退団が発表されています。
攻守で見せ場をつくりながらも、0-0で迎えた後半カルバハルからのゴールキック。これを奪われピンチに。最後はゴール左隅に押し込まれました。その後の反撃も及ばず。琉球は0-1で敗れました。
FC琉球 金鍾成監督「実際に選手たちはやろうとしてはいたと思うが実際にそれがアクションとして見ている人たちに伝わらない」「力自体がそれくらいしかない、そこの立ち位置からまたスタートしていくしかない」
ホーム最終戦も勝利で飾れず厳しい結果とはなりましたが、駆けつけたサポーターは。
親子連れの男性「見ていて楽しい攻撃的なサッカーをまた期待している」
男性「(変更検討中の)エンブレムもちょっと残念だったが、ちょっと考え直してくれるということで良かったというところはあるので」
女性「選手が走っている姿が私たちの元気になる。これからも応援しているのでFC琉球愛しています!!」
琉球は来月2日のアウェイ福島戦で今季の日程が終了します。多くのベテランがチームを去りますがチーム再建に向けた取り組みも注目されます。
おととい、きのうの2日間、北谷町で開催されたGENIUS CUP主催者の代表は、髙良亮子さん。那覇市出身で元日本代表なでしこジャパンや国内外のリーグで活躍しました。引退後は沖縄でサッカー教室を開いたり若い世代を指導していますが子どもたちに向けてはサッカーを好きになる、楽しむことを大切にしています。このイベントでは、サッカー教室と大会をセットにして行なっています。
高良亮子さん「今回で4回目を開催するにあたって少し切ってます。ジーニアスカップ・クリニックの趣旨に賛同いただいている仲間がたくさん増えてきたなということはすごく感じていて、心からみんなが手伝いたいと言ってくれるのが本当に嬉しい」
県内各地から32チームの子どもたちやその指導者そして高校生もスタッフとしてボールを蹴る楽しさを髙良さんと一緒に伝えました。
また髙良さんと同じく元日本代表で現在韓国でプレーする田中明日菜さんをはじめトッププレイヤーとして活躍した仲間たちも沖縄に駆けつけ、子どもたちと一緒にサッカーを指導しイベントでは一緒に楽しんでいました。
クリニックに参加したおよそ100人の子どもたちも芝の上で楽しい時間を過ごしたようです。
男の子「パス出しやシュートのコースが分かった。」Q目標は?「日本代表のサッカー選手になりたい」
女の子「ヘディングシュートは(ボールの位置が)高いところからでできることが知れて楽しかった。」Q目標は?「パティシエとサッカー選手」
さまざまな夢を持ちながら笑顔でボールを追いかける子どもたちが増える未来を髙良さんは目指しています。