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沖縄県那覇市が所有する土地の権利をめぐって便宜をはかる見返りに5000万円の現金がやり取りされた贈収賄事件で賄賂をもらったとして逮捕された久高前那覇市議会議長が受け取った金の一部を車の購入など私的に使っていたことがわかりました。

那覇市が管理する土地の所有権をめぐる贈収賄事件では久高前那覇市議会議長ら5人が摘発されていて久高容疑者らは所有権を争う村山容疑者が有利になるよう市議会で便宜をはかる見返りとして5000万円の賄賂を元総会屋らから受け取った疑いがもたれています。

久高容疑者の弁護人によりますと受け取った金の一部を「車を買うために使った」と話していて賄賂を「私的に流用」したとみて警察が調べを進めています。

さらに、久高容疑者は弁護人に5000万円は村山容疑者が個人で受け取っていてそのうち3500万円が「土地の調査費用」として久高容疑者に渡ったものなので収賄にはあたらないと話し、容疑を否認しているということです。

濱元晋一郎記者「問題になっている土地は商業施設に近い住宅地にあり、取引価格を単純計算すると少なくとも100億円を超える価値があるとみられます」

那覇市の上下水道局が管理する問題となっている土地について11月17日に書類送検された不動産業の元会社代表の男性は市から所有権が得られれば女性からその土地を購入して数百億円の取り引きになる算段があり、元総会屋らに20億円の報酬を渡す計画だったとQABの取材に答えていました。

久高容疑者は現金を受け取った後、市議会の委員会に議長権限で出席して土地の所有権をめぐって市を追及するような発言をしていたことが議事録に残されています。