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今を生きる私たちが沖縄の未来を見ていくシリーズ「IMAGINEおきなわ」です。首里城の王妃に挑戦することで意志を貫く姿勢を子どもたちに見せたいと奮闘する女性がいました。そこには「沖縄の未来」をつなぐんだという固い決意がありました。

3連休を彩った首里城復興祭では、多くの人が琉球王国時代にタイムスリップしたような気分に酔いしれました。厳かさと華やかさを醸し出すためにも、煌びやかな衣装に身を包む王妃の存在は欠かせません。今年は「スピーナ瑛利香さん」が務めています。

#IMAGINEおきなわ vol.43「首里城の王妃に挑戦!見せたい姿」

9月24日 国王王妃選出大会 今年の王妃 スピーナ瑛利香さん「私が王妃に選出されたら、復興を後押しできる王妃として、経験を小さな子どもたちに継承できるよう精一杯努めてまいります」「復興の後押しができる王妃になれたらとずっと思っていたのですごくうれしかった」

10月12日 那覇市役所 今年の王妃 スピーナ瑛利香さん「正殿完成に向けてこの3年間が大事な3年間になると思うので」

10月24日 宜野湾市 今年の王妃・スピーナ瑛利香さん「首里城に対する県民の思いが聞こえてくるが、その思いをどうやって解消できるのか結局何も動けないまま終わってしまったという後悔はある」

毎週火曜日と金曜日、スピーナさんは自身の学習塾で子どもたちに勉強を教えています。

Qお子さん抱っこされながら教えているが…大変じゃない?今年の王妃・スピーナ瑛利香さん「大変だが私も勉強になるので楽しみながらやっている」

#IMAGINEおきなわ vol.43「首里城の王妃に挑戦!見せたい姿」

1年前に結婚し、今年2月に長男を授かりました。母として先生として忙しない毎日を過ごしています。その中でも今回、王妃役に挑戦したのには訳がありました。

今年の王妃・スピーナ瑛利香さん「2019年活動していたからこそという強い思いはある」

沖縄観光を発信する「第38代ミス沖縄」として活動していた2019年に首里城は炎に包まれてしまいます。沖縄のシンボルでもあり観光の目玉でもある「首里城公園」が完成したタイミングという不運も重なってしまいました。火災の後、沖縄観光の顔として「十分に発信役を担えなかった」心残りがあるといいます。

今年の王妃・スピーナ瑛利香さん「復興のPRをしたいと思っていたがなかなか手探り状態で、どんなふうにPRし誰にどう伝えていこうという部分でずっと迷って、なかなかうまくできなかったという印象がある。」

首里城の再建が始まり、4年ぶりに国王と王妃役が選出されると聞き、スピーナさんの止まっていた時間が動き出します。夫の一生(いっせい)さんと息子の喜一(きいち)くん、家族の後押しを受けながら「頑張る姿を周囲に見せたい」と一大決心しました。

#IMAGINEおきなわ vol.43「首里城の王妃に挑戦!見せたい姿」

今年の王妃・スピーナ瑛利香さん「自分が行動することで誰かの背中を押せたらと思っているので、子どもたちにもチャレンジすることが怖くないということそしてチャレンジすることに意味があると伝えていけたら」

夫・一生さん(スピーナ家3人)並んで(一生さん・喜一くん)「仕事も育児も今回の王妃もすべて100%頑張っているからあまり頑張りすぎないようにというところ、俺たちチーム頑張ります!」

3日・古式行列当日「おはようございます~」Q きのうはよく眠れた?今年の王妃・スピーナ瑛利香さん「なんだか緊張してよく目が覚めました」

復興祭初日の「古式行列」がことしの国王・王妃の正式なお披露目の日です。5人がかりで、着付けにヘアメイクにと着々と準備が進められていきます。

今年の王妃・スピーナ瑛利香さん「いよいよという気持ちもあって、でもあっという間にイベントは終わってしまうので、その中で一瞬一瞬王妃役としてこれからどんなことが伝えられるのかしっかり考えながら大事にしていきたい」

#IMAGINEおきなわ vol.43「首里城の王妃に挑戦!見せたい姿」

本番直前・奉神門前

今年の王妃・スピーナ瑛利香さん「より緊張してきました。どんな人が見てくれるのか楽しみもある」

口上「御主加那志前(うすがなしーめー)う出発(すっぱつ)ぬ御時刻(うじくく)なとーいびーん」(国王様 出発のお時刻でございます)

4年越しの思いを果たす幕が上がりました。

夫 一生さん、息子喜一くん「家の中とは全然違う顔で、すごく格好良かったし凛としていたので良かった」

#IMAGINEおきなわ vol.43「首里城の王妃に挑戦!見せたい姿」

Qあっという間だったんじゃないかなと思いますが…(玉城)今年の王妃・スピーナ瑛利香さん「あっという間でした。門が開く寸前からワクワクドキドキが止まらなくて」「一瞬の首里城祭ではあるが、みんなの力で今ここに立てているんだと感じた。この4年間の気持ちは少し晴れた気がする」

一児の母、学びを支える先生、琉球の歴史文化の発信役として、いろんな一面がある自分だからこそ話せる言葉がある。スピーナさんの「挑戦」はこれからも続きます。

今年の王妃・スピーナ瑛利香さん「子どもたちがどんなチャレンジをするかは本人それぞれだが、いろんなチャレンジがある中で見えてくれるもの、つながるもの(人との)縁があると思うので」

それが良い沖縄をつくると私は考えているので 私の経験もしっかり伝えてつなげていけたらと思う」

#IMAGINEおきなわ vol.43「首里城の王妃に挑戦!見せたい姿」