こちらごらんください9.7人に1人これが何の数字かわかりますか?実は、日本人女性が生涯で「乳がん」と診断される確率なんです。10年前は16人に1人・4年前は11人に1人の確率と年々増加しています。
今月は乳がんの早期検診を促す「ピンクリボン月間」です。県内のホテルが従業員向けに講習会を開き乳がんサバイバーが登壇者となって自らの経験を語りました。
10月19日 ヒルトン沖縄瀬底リゾート
乳がん患者の会 ぴんくぱんさぁ 与儀淑恵代表「乳がんは早期に発見し正しい治療をすれば決して怖い病気ではありません。怖いことは乳がんを見つけられる事ではなく乳がんを見落とされることです。」
今月、本部町にあるホテルで乳がんに関する講習会が開かれスタッフ男女16人が参加しました。登壇した乳がん患者でつくる会「ぴんくぱんさぁ」は乳がんのことを正しく理解してもらおうと10年以上活動を続けています。講習会では、自身が症状に気が付いた時のことや乳がんとはなにか自らの体験を交えながら話しました
乳がん患者の会 ぴんくぱんさぁ 与儀淑恵代表「私の場合も乳がんに気づいたのはこの分泌物でした。下着にね夜ちょっと汚れがついていてこれが汚れではなく分泌物だということに気が付いて、結果乳がんでした」
ほかにも、授乳の際に子どもが片方の胸だけは絶対に飲まなかったり片方の肩だけ異常に凝ったりと些細な変化から、乳がんに気づけた人もいるそうです。乳がんと診断されてから5年後の生存率を見てみると・・
初期段階のステージ1は99.8%、ステージ2は95.5%と9割以上が治療によって治癒しています。一方、他の臓器への転移もみられるステージ4は38.7%ほど早く見つけて早く治療できるに越したことはありません。
ヒルトン沖縄瀬底リゾート 宮沢麻央総支配人「早期検診・早期発見が生存率を上げるカギになると言われておりますので、ホテル業でいろいろなお客様がこちらにいらっしゃいますので、発信する場所としてなにかお手伝いできれば」
このホテルでは、宿泊する人に乳がんについて関心を持ってもらおうと去年から10月のピンクリボン月間に館内をピンク色のバルーンで装飾したり募金を呼びかけたりしています。情報を発信する側として、働く人にも積極的に検診を受けるよう意識してほしいと今回の講習会開催を決めました
ヒルトン沖縄瀬底リゾート 宮沢麻央総支配人「実際に闘病された方の話も聞けましたし、なかなかこういった機会が普段の生活ではないのでいい意味での教育とか周知にはなったのかなと思います」
ヒルトン沖縄瀬底リゾート広報部 大倉祐太さん「家族にどういう風にサポートをして検診に向かせることができるのかということも大事な要因の一つだと思いました」
ヒルトン沖縄瀬底リゾート営業部 田邊春菜さん「自分からも定期的な検診をしたり自分で調べてみたりというのがとても大事になるというのに気づきました」
乳がん患者の会 ぴんくぱんさぁ 与儀淑恵代表「みんなが乳がんのことを分かる社会、乳がんの患者に優しい社会になればいいな」
ピンクリボンの輪を広げていきたい県内のホテルから地域や社会を巻き込んだ取り組みが始まっています。
ピンクリボン月間じゃない時でも検診に行ったりと意識してほしい・基本的に、乳癌に限らず、ほとんど全ての癌において「見つかって治療を受けるのが早期であるほど、生存率は良好である」と協力してくだささった医師がおっしゃっていました。