続いてはスポーツ、きょう福岡から帰ってきた寺崎さんです。
寺崎アナウンサー「はい、お伝えします。そうなんです、私は高校野球の九州大会が行われている福岡県に取材に行ってきました。春のセンバツにつながる大会で、県代表の興南と沖縄尚学も気合いを入れて臨みましたが、今年は九州の高い壁が立ちはだかりました。」
おととい、福岡県久留米市で行われた九州大会の開会式では、各県の代表合わせて16校が一堂に会しました。沖縄からは県大会で優勝を果たした興南と準優勝の沖縄尚学が出場。この大会で、ベスト4に入れば、来年春のセンバツ甲子園に大きく近づきます。
その5時間後に行われた1回戦。2年連続センバツ出場を目指す沖縄尚学が挑んだのは夏の甲子園ベスト4のメンバーが多く残る鹿児島第1代表・神村学園。夏からメンバーが大きく入れ替わった沖尚は1回から経験に勝る神村学園にペースを握られます。
1アウト2塁から3番今岡拓夢のタイムリーヒットで先制を許すと5番岩下吏玖にもタイムリーを浴び、立ち上がりに2点を失います。2回、沖尚は4番伊智司耀矢、5番宜野座恵夢の連続ヒットなどで、2アウト満塁のチャンスを作ります。しかし、ランナーを返すことができません。
なかなか得点できずにいると、5回。神村学園にこの回だけで4本のタイムリーヒットを浴びるなど一挙6失点。大きく引き離されます。
何とか反撃の糸口を見つけたい沖縄尚学は9点差を追う7回、2アウト3塁のチャンスを作り、公式戦初スタメンとなるシャーバーテーシャン迦(かい)。
沖縄尚学 シャーバーテーシャン迦選手「スタメン出場ということで自分がやってやると」
ついに得点をあげ一矢報いると続く代打・安谷屋春空。連打でまだまだ粘る沖尚打線、と思われましたが走塁にミスが出てしまい3アウト。沖縄尚学は1回戦コールドで敗退となりました。
沖縄尚学 嘉数幸人主将「沖縄県代表として出たのでふがいない結果で申し訳ない気持ちでいっぱい。夏までにチームを仕上げて絶対に甲子園に行きたい」
沖縄の残る1校、興南はきのう、佐賀第2代表の唐津商業と対戦。興南の先発・エースの田崎颯士(りゅうと)は1回から味方のエラーなどでピンチを背負いますが、唐津商業の4番・5番を打ち取り、ゼロに抑えると、田崎はその後も、4回2つの三振、5回にも三振を奪う力投でテンポ良く相手打線を抑えます。
しかし、一方の興南打線も、6回までヒット3本に抑えられ、スコアボードに「0」が並びます。1点を争う試合展開の中、興南は7回ウラ、1アウト3塁と先制のチャンスを作ります。しかし、後続が倒れチャンスを逃します。
するとその直後の8回の守備、2アウト2塁のピンチを迎えると。2塁ランナーが盗塁を仕掛けると、キャッチャーの3塁への送球が逸れて、これが決勝点に。
走攻守に課題が出た興南、沖尚ともに春のセンバツが遠のく初戦敗退。この経験をばねに強化の冬へと入っていきます。
興南 石川駿介主将「自分たちの力がまだまだだったのかなと思う。この負けから色々なことを学べたと思うのでこの反省を沖縄に持ち帰って課題をなくしていって春、最後の夏とつなげていけたらと思う」