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3年後の秋の完成を目指して復元工事が着々と進んでいます。10月27日に正殿の玉座の上に沖縄県産木材の巨大な「梁」が据え付けられました。

クレーンで吊るされる梁、大型のクレーンに吊るされた長さ6・4m重さ1tを超える2本の「小屋丸太梁」がゆっくりと運ばれながら正殿の玉座の真上となる部分に取り付けられました。

この御材木は国頭村で切り出された樹齢98年の「オキナワウラジロガシ」で、2022年11月に行われた木遣行列で首里城へと運び込まれたものです。

3カ月前から約2カ月かけて一人の宮大工の手作業によって木材を削るなどして形が整えられてきました。

宮大工・後藤史樹さん「実際のウラジロガシを見てびっくりしたのはその大きさ。よくこれだけのカシの木があったなと。(この梁は)体で言えば腰の部分、安定感のある大きさ、すごく頼もしい梁になった」

今回据え付けられた「梁」は正殿の公開時には玉座の上にできる屋根によって隠れてしまうことから加工を手がけた宮大工の後藤さんは「オキナワウラジロガシの梁を世界中の人に見てほしい」と呼びかけていて素屋根の見学エリアから見ることができます。