女子決勝は、初優勝を目指すチーム同士の対決、第1Q、初めて決勝進出を果たした石川はたった1人の3年生・崎原心美の3ポイント(石川3点目)で先取点を挙げます。
対するは、3年連続の決勝の舞台三度目の正直を目指した小禄。2年生秋吉寛那の3連続得点、3年生上地凛の3ポイントなどで得点を重ね、3点リードで第1Qを終えます。
第2Qは石川(石川31点目)小禄(小禄32点目)石川(石川34点目)小禄(小禄35点目)石川(石川36点目)小禄(小禄38点目)とリードするチームが頻繁に入れ替わるまさにシーソーゲームを展開。小禄が4点リードで前半を折り返します。
応援席から途切れることなく声援が送られる中、迎えた後半、小禄がリードをこの試合最大となる9点に広げますが、その後、石川が追い上げ(石川54点目)終了間際
石川 崎原心美選手(3年)「自分は3Pをずっと練習してきたのでパスをもらったときには絶対に決めると(思って)決めた」
崎原の3ポイントで同点に追いつきます。これで勢いづいた石川は第4Q小禄にマークされ苦戦していたエースの城間瑠華がリズムをつかみます。
一方の小禄も追いかけ続けます。最後までどちらも譲らなかった1戦の行方は。逃げ切った石川が接戦を制して、初めてウインターカップ出場を決めました。
石川 崎原心美選手(3年)「本当にこの優勝はとてもうれしい、自分たちは2年生も含めて勝てるところで勝てなかったりしてとても悔しい思いをたくさんしてきたが優勝したことによって一瞬で報われたような気がする」
小禄 大城呂子選手(3年)「(去年の)3年生からは次は優勝ということで、この気持ちを受け継いでコートに立ったがことしももう一歩のところで届かなかったので次はもっともっと上を目指してもらって優勝をとってもらいたいと思う。」
ウインターカップ県予選決勝 男子
続いて行われた男子の決勝戦は序盤から守り合いに。興南の注目選手202cmの伊藝麗都に対して美来工科は。
実況「4人で囲みましたか?しのぎました」
去年、この沖縄アリーナでの決勝で敗れ悔し涙を流した美来工科が徹底した守りから徐々に得点を重ね、リードを奪います。
一方、今の3年生24人が入学時から誰一人辞めずに優勝を目指し続けてきた興南も第2Q追い上げます。準決勝までの4試合で102得点と、興南の得点源となってきた平安晃大(こうた)は試合前、こんな思いを語っていました。
興南・平安晃大選手 事前インタビュー(17日)「たくさん活躍してお母さんを喜ばせてあげたいという思いでやっています。自分が点を決めた時とか一番喜んでくれたりします」
興南のスタンドでは、女手一つで晃大君を育ててきた母・紀子(のりこ)さんが見守っていました。興南が第2Qで盛り返し前半を2点差で折り返します。
追い上げを許した美来工科。その応援スタンドには、去年の3年生の姿が。
新島陽選手「駿太と颯は自分たちの時から試合に出ているからその分気持ちもすごいので、そこ(優勝)に対する気持ちもあるかなと思う」
決勝で敗れた去年の先輩たちの分まで雪辱を誓う美来工科。後半、ボールを託したのは、キャプテンでした。
美来工科40点目 実況「きましたねやっと」
1年の頃から試合に出続け、去年の負けを人一倍悔しがっていた山城颯がこの試合苦しんでいた3ポイントを決めきるとここから美来工科が流れに乗ります。勢いは美来工科。
美来工科52点目 実況「さぁキャプテン山城、決まりました!」美来工科55点目実況「もう一本来るのか!来ました!去年の悔しさを知る山城颯、自分がチームを勝たせないといけない そう話す山城が2本連続!」
キャプテンの活躍で大きく優勝を手繰り寄せます。そして…
試合終了「ここで試合終了のブザーです。勝ったのは美来工科。去年のリベンジを果たして、今年は沖縄アリーナで歓喜の瞬間を迎えました!」
美来工科 山城颯主将「この日の為に努力してきたのでうれしいです!あと2カ月あるんですけどそこで最高の状態に持っていって全国で勝てるチームを目指して頑張りたいです」
一方、敗れた興南も3年生24人最後までやり切った決勝戦でした。
興南 新城安希人主将「ベンチに入っていない3年生も一緒に戦えて最後は美来工科にやられたが今までで一番いい試合ができた」
興南 平安晃大選手「(お母さんには)これまでサポートしてくれてありがとうございますという感謝の気持ちしかない」
興南 平安母・紀子さん「悔いがあるか無いかはわかりませんけど今後も応援していきたいと思います」
「お疲れ様」