20チームが参加した県高校女子サッカー選手権です。おととい西原町で決勝戦が行われました。
九州大会の県予選も兼ねた琉球ダイハツカップ。その決勝戦で相対したのは第1シードで今年の新人大会、県総体と2冠を達成し、この大会で3冠を狙う緑のユニフォーム、コザ。そして今大会はノーシードながら勝ち抜いてきたエンジのユニフォーム、美里。
この両チームはすでに九州大会への出場が決まっていますが、県1位代表の座を競い激突しました。まずは3試合で19得点のコザが前半から猛攻をしかけます。
コザ・幸地梨紗主将「コザ高校はすごくチームのために一人ひとりが自覚と責任を持って頑張るところが良いところだと思っているので、全員で最後まで走り切れるという気持ちで頑張った」
それでもゴールを阻んだ美里のディフェンス。スタメン中3年生は3人と少ないながらもキャプテンを中心に守ります。
美里・喜友名杏実主将「サイドから中に(ボールを)入れてのシュートが多いので、そこを(対策を)練った。立ち上がりは緊張していたが後々ほぐれてきていい感じで守備ができた」
前半は0-0で後半へ。サイドが変わり風上に立ったコザ。前半とは攻め方も変えてきました。ぽっかり空いたスペース。距離はありましたが、コザ1点目。相手キーパーが前に出たところをよく見ていた10番、新屋敷花。
コザ・新屋敷花選手「前の試合から点数を1点だが決めていたので決勝でも決められると思っていた。自分の(長い)キックが生かせると思ったのでバンバン狙っていった」
このゴールで、コザは一気に試合の流れをつかみます。素早く走りこんで落ち着いて流し込んでの追加点は6番の名幸結衣(なこうゆい)。
2点を追いかける美里も反撃にでます。右サイドから駆け上がったのは12番山崎杏凛(やまざき あんり)。しかしシュートはキーパーに弾かれ、味方のフォローも届かず、得点には至りません。
逆にコザはさらに追加点を上げていきます。ゴール右隅に技ありの得点は9番照屋ゆずり。さらにそのすぐ後にも10番新屋敷花、得意のロングシュートが再びゴールネットを揺らしました。
美里を突き放したコザでしたが最後の最後まで手をゆるめません。試合終了間際、気持ちと体で押し込んだのはキャプテン幸地梨紗。ホイッスルがなるまで全力を貫いたコザが県内3冠を達成しました!
コザ・幸地梨紗主将「全力で最後まで集中して頑張るところがコザのいいところ。九州は高い技術力を持つ選手がたくさんいると思うので、全力で全員で頑張って九州1勝という目標を達成していきたい」
一方の準優勝、美里も決勝での課題を胸に九州大会での意気込みを新たにしました。
美里・喜友名杏実主将「今回の悔しい思いをプラスに変えて九州大会で頑張りたいと思う」
コザ・美里両校が出場する九州大会は来月福岡県で行われます。