きょうはこの人たちに注目します。”インフルエンサー”です。SNS上で絶大な支持や影響力を持つ人たちのことを指します。今や誰でも世間に広く情報が発信できるようになり、一般のユーザーがインフルエンサーとして活躍できる環境にあります。
今、このインフルエンサーと呼ばれている人たちがさらに活躍の場を広げようとしています。その背景には沖縄ならではの事情もありました。先週、ミス沖縄に代わる観光大使のあり方について議論してきた委員会がまとめた提言書です。
上地恵龍 委員長「海外に向けて若い世代に対してSNSの多様化コストをかけずに拡散性の効果が期待できるような差別化や明確化が必要」
SNSによる観光PRの効果に期待する文言が記され新たな観光大使が”インフルエンサー”と手を組むことも提案されました。
豊見城市徳元次人 市長「観光大使の方々が活躍する場というのは限られているでもSNSを駆使している方々であれば春夏秋冬シーズンにおいても。こういうものを提供しているお店はここだとかできるだろうなと思いながら通年で魅力発信は大きな力があると思う」
豊見城市ではインフルエンサーが持つ可能性に注目し初めて市が公認するアンバサダーを募集。豊見城市の魅力を伝えたいという熱意のある18歳以上であれば居住地や性別・年齢も問いませんでしたが、ただひとつ設けたのは”インスタグラムのアカウントを持っている人”という条件でした。
豊見城市徳元次人 市長「誰にでもなれるチャンスがあるのかなということSNSに関しては発信する側の公式的なアンバサダーという称号をもらえるその方々にとってはチャンスにもなり得るだろうと思っていて」
バナナおじさん「おはようございます」「ちょっと はい。失礼します」「この状態で入るとつまみだされそうだった」
インパクトのあるこの男性から始まった2次審査。
市内でバナナを栽培・加工販売し、日々の様子をインスタグラムに投稿しているといいます。
バナナおじさん「バナナおじさんのまこやんと申します」
採用が決まると月に一度以上インスタグラムで豊見城市の魅力を伝える投稿をすることが求められるアンバサダー。市は多くのフォロワーを持つ人の発信力によりこれまで持ち合わせていなかった新たなルートで地元の情報を広く届けられると期待しています。
バナナおじさん「大人から子どもたちまで行政の取り組みとか豊見城のいいところとかをエンターテインメントではないがおもしろおかしく発信できるとより広い層に届くのかなと」
今回の募集には32のインスタグラムから応募があり2次審査に挑んだ11人が自身をPR、アンバサダーへの熱い思いを語りました。
インフルエンサー夫婦「夫婦でアカウントをしております」「よろしくお願いします」
この2人は各地の飲食店をまわり、店舗情報や店主のこだわりなどおもにグルメを発信している夫婦。投稿開始から4年目にして8万人のフォロワーを持つ”インフルエンサー夫婦”です。
インフルエンサー夫婦「何もなかった頃の瀬長島とか海軍壕もできる前からワクワクしていたりとか。豊見城市には昔からゆかりがあるので一緒になって盛り上げられたらと思って応募した。市の活動に興味がない人でもSNSを通してアプローチできる層がいるのではないかと思う」
毎月20件ほどの情報をあげているという2人の撮影に同行してみると…
この日は以前から気になっていたという海鮮丼を取材。光のあたり具合や画角にも気を配りながら何度も画像や動画を撮っていきます。
インフルエンサー夫婦「食べましょう(Q.食べるまでに15分くらい)本当はもっとコンパクトです。もうちょっと短く撮っているつもりです」
SNSなどに詳しいスマートフォンアドバイザーのモバイルプリンスさんは、自治体などが募集する大使の役割をインフルエンサーなどが担っていく流れについて投稿に適した沖縄の豊かな環境も背景にあると考えています。
スマートフォンアドバイザーモバイルプリンスさん「インスタ映えという言葉が新語・流行語大賞にノミネートされて時間が経っているが特に沖縄は映えという言葉との相性もすごくいいので沖縄の情報を発信しているインフルエンサーやクリエイターの方もすごく多い。(豊見城市は)元気のある自治体だと思うので(インフルエンサーとの)相性自体は若者向けに発信していくのは良いと思うし当然やるべきじゃないかと思う。沖縄の自治体とかを含めいろんなところがやっていく(こうした動きは)まだまだ広がるんじゃないかと思う」
インフルエンサー夫婦「豊見城市の方から結果が届きました」「ぜひ豊見城市アンバサダーとしてご活動いただきたいと考えております」「良かった良かった」「豊見城市を盛り上げられるように頑張りますのでよろしくお願いいたします」「豊見城市がこれからもっと僕たちの力で発展していけるように頑張りたいと思います」
豊見城市がはじめて募集した公認アンバサダーには2次審査を通過した6人が合格。6つのインスタグラムで豊見城市の情報が発信されます。
豊見城市徳元次人 市長「そもそもとみぐすくと読めないとみしろとか言ったりするのでそういうのも含めて」「映像とか画像で知らせてもらえれば魅力が伝わればアンバサダー制度はいいものになると思っている」