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中国を念頭にしたアメリカ軍の軍備強化は、沖縄の基地負担をさらに増すことになりそうです。

沖縄防衛局は、アメリカ空軍の無人偵察機を2023年11月から嘉手納基地に配備する計画を2023年10月6日、基地に隣接する自治体に説明しました。

アメリカ空軍が配備を予定するのは無人偵察機の「MQ9」で、沖縄を拠点に東シナ海や太平洋での中国軍の活動を監視するねらいがあるとみられます。

MQ9は鹿児島県の海上自衛隊・鹿屋航空基地に2022年11月から1年間限定で暫定配備されていて、沖縄防衛局によると、鹿屋基地から8機が移転してくる予定です。

沖縄防衛局は2023年10月6日、MQ9の配備方針を嘉手納基地に隣接する嘉手納町、沖縄市、北谷町に説明しました。嘉手納基地への配備期間について防衛省は「定めがない」としていて、常駐につながる可能性があります。

説明を受けた自治体の首長からは懸念の声が上がっています。

渡久地北谷町長は「安全性の担保や騒音が懸念される。決定をされたことについては基地機能強化については受け入れがたい」と述べました。

當山嘉手納町長は「ただ、配備するにしても地域住民にとっては安全性とか騒音の問題とかどういった影響を及ぼすのかが一番気になるところ」と述べました。

MQ9は2023年8月、鹿屋基地で、着陸時に滑走路からオーバーランする事故を起こしましたが、2023年10月5日からMQ9が飛行再開したことを九州防衛局が確認しています。