金城アナ「沖縄セルラーとKDDIはことし8月から県内の電波の届かない不感地域を解消するため衛星通信「スターリンク」を使った通信サービスを始めました」
中村アナ「そのスターリンクとは、こちら宇宙にある衛星を使ったインターネットサービスのことで550キロ上空に配置されているんです。従来の静止衛星の3万6000キロに比べて地表からの距離が およそ65分の 1 と大きく近づくため、大幅な低遅延と高速伝送を実現しています。金城さん地球上空には何基 スターリンク衛星はあると思いますか」
金城アナ「10基? 20基?」
中村アナ「なんと 5027基(9/1時点)地球全体に張り巡らせている」
金城アナ「空を見上げたら見えそうですね」
中村アナ「日本では去年からサービスが始まっていますがスターリンクの衛星と交信する地上局は国内に4つしかなく一番近くて山口県ですそれでも 沖縄から離れているため衛星からの電波が届かず沖縄はサービス提供エリアに入っていなかったんです。今回、5000機以上打ち上げられている衛星間でも通信する技術が確立され、遠くは北海道の地上局でも受信ができ県内では8月から利用が可能になったんです」
金城アナ「圏外だった山間部や離島で使え、「つながらない」エリアが減るってことですね」
中村アナ「まさにその通り今回は沖縄セルラー電話とKDDIが西表島の生態調査など意外な場所で「スターリンク」を利用しましたQABカメラも同行しました」
世界自然遺産にも登録されている西表島は島の90パーセントが亜熱帯の原生林に覆われイリオモテヤマネコやカンムリワシなど貴重な生き物が生息しています。向かったのは西表島の浦内川上流。
今回沖縄セルラーをはじめとした3社が取り組むのはスターリンクとスマホアプリ「バイオーム」を活用した現地の動植物や外来種の生息データの収集です。 ネイチャーズ ディライト西表 今村 弘明さんそこにトカゲがいるのわかるあれは「サキシマキノボリトカゲ」です。
これは石垣、西表、黒島に生息。こんな身近にいるんですね。スマホアプリ「バイオーム」はスマホのカメラで撮影した写真から写っている生き物の種類を判定できるアプリですインターネットを介してAIにより名前が判定されることから知識がなくても通信環境さえあれば簡単に調べることができます。
KDDI 長里 天羽さん「インターネットを介して仕事やSNSそういったところまで使えるようになったほとんどセルラー回線と変わらない品質で通常やっていることが衛星通信でもできる形になっています。(Q.動画も完全に見られる?)はい、動画もYouTubeもいろいろなことが楽しめます」
この日は曇り空でしたが回線速度は 最大で 下り 180 Mbps上り 17 Mbpsと快適な環境でしたということは、「圏外」の西表島でテレビ通話もできるのか?取材ディレクターが実験しました。しかし突然の大雨。果たしてつながるのか。
取材ディレクターいわく「西表のジャングルにポツンと1人だったけどストレスなしに会話が楽しめました。緊急時の連絡手段として最適なツールだと感じた」と話してました。
この調査の実施の前日には、西表島の大原小学校でスターリンクとアプリを使った体験授業も行われました。さっそく ノートパソコンを持って調査開始です。
バイオームCOO 多賀 洋輝さん「自然について知ったり触れたりする機会をすごく身近な所で与えていけたらいいなと思う写真を撮って名前がわかるだけという小さな体験ですが名前がわかるとそこから興味が広がる普段からちょっと名前がわからなかったら撮るぐらいの感じで使ってもらえたら」
「いい感じです。みんな植物検定をやっているので植物に関しては知っているのでこのアプリで調べて確認できるのはいい」
上唐 笑海さん「ここに載っているのは全部きょう撮りましたQ全部知っている植物1個は知らないのがあった。きょう初めて外来種生物調査をやって西表にはない生物とかを知ることができたのでまた機会があればやりたいです」
遠山 大智さん「西表にはすごい植物がありいろいろな植物をあらためて知ることができていい経験になった」
西表の自然を守りたい みんなの想いを通信技術が世界とつなげます。
バイオームCOO 多賀 洋輝さん「全然桁が違う豊かな自然があるのでこれを100年後 変わらず残していけるようにみんなでやって行こうとなってくれたらいい」