※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

県高校野球秋の大会はきのう準決勝が行われました。この試合に勝つと、来年春のセンバツへとつながる九州大会の出場権を手にできるとあって、各チーム気合が入る中での試合となりましたが、特に第1試合の宜野座対沖縄尚学は激しい点の取り合いとなり、最後までわからない展開となりました。

県高校野球秋季大会 九州大会出場校決まる

2001年以来のセンバツ出場を目指す宜野座と、2年連続出場を目指す沖縄尚学。 九州大会出場へ、大一番となる準決勝。

宜野座のスタンドには今大会で宜野座に敗れた第1シード、同じ北部のエナジックの選手らも友情応援に駆け付けていました。

まずはその宜野座が流れをつかみます。2回、2アウトながらチャンスを作ると、9番・東成(あずま・なる)・ライトオーバーのタイムリーで先制点は宜野座が手にします。

2点を追いかける沖縄尚学は4回、チャンスを作ると、打席には中学時代に今の宜野座高校のメンバーらと一緒にプレーしていた、宜野座中出身の宜野座恵夢(えいむ)。

チャンスを広げると続く6番・足立伶凰(あだち・れお)。

沖縄尚学・足立伶凰選手「チャンスで回ってきたことに感謝して、自分が返すという意識で打ちました」

2点タイムリー2ベースで同点!春夏連続で甲子園に出場した先輩たちもいるスタンドを沸かせると、さらに比嘉大登(たいと)のタイムリーで沖尚が逆転に成功します。

県高校野球秋季大会 九州大会出場校決まる

試合はここからまさにシーソーゲームに。逆転を許した宜野座は直後の5回、キャプテン・石川晄大の2ベースを足がかりにチャンスを作ると、エースの比嘉翔吾。

宜野座・比嘉翔吾選手「自分が取られた点数を自分で取りたい。点数が取りたい場面で思いがこもった打席だった」

県高校野球秋季大会 九州大会出場校決まる

すぐさま同点に追いつくと、その後に3本のタイムリーが飛び出し、宜野座が3点を勝ち越し。それでもそのウラ、沖尚も宮城泰成の2点タイムリーなどで3得点!再び同点に!

そして後半6回に入っても、宜野座が2ベースと沖尚のバッテリーエラーで、三度リード!しかし、そのウラ!沖尚が、足立のこの試合4打点目となる犠牲フライなどで、3イニング連続の3得点。2点を勝ち越します。

点の取り合いが続き、試合の行方が見えない中で、 沖尚のマウンドは4人目の大城陽(よう)。

沖縄尚学・大城陽選手「絶対自分が抑えて九州にいくという強い気持ちでいきました」

県高校野球秋季大会 九州大会出場校決まる

大城は7回以降、粘る宜野座打線を封じ最後は沖尚が逃げ切り。 両チーム合わせて33本のヒットが飛び出した一戦は沖縄尚学が勝ち切り、2年連続で秋の九州大会出場を決めました。

沖縄尚学・足立伶凰選手「決勝が残っているのでそれもしっかり勝ち切って、1位通過で九州大会に臨めたらと思います」

宜野座・比嘉翔吾選手「また冬を越えて沖尚と試合をして勝ちたい。絶対必ず夏甲子園にいくので応援お願いします」

県高校野球秋季大会 九州大会出場校決まる

続く第2試合は、序盤から興南が主導権を握ります。2回、満塁のチャンスで9番・田崎颯士(りゅうと)。エースのタイムリーで先制点を奪います。

田崎はインフルエンザにかかった影響で、この試合が今大会初先発となりましたが、調整の遅れを感じさせない投球を披露。

7回には2本のヒットとデッドボールで、1アウト満塁のピンチを迎えますが…

興南・田崎颯士選手「自分が全部三振に切ってやろうと思ったので」

2者連続三振でしのぐと、そのウラ、田崎はバッターとしても再びタイムリーを放ちコールド勝ち。エースの投打に渡る活躍で興南が九州切符をつかみました。

県高校野球秋季大会 九州大会出場校決まる

興南・田崎颯士選手「九州ではしっかり2勝してセンバツ出場を決められるように、自分が引っ張っていけたらと思います」

沖縄尚学・興南が県代表として出場する九州大会は、今月28日から福岡県で開幕します。また、この2校は7日土曜日に秋の頂点をかけて決勝戦を行います。

宜野座と具志川商業の県立校2校も惜しかったですけど、また夏に向けて期待高まります。沖尚と興南、2校揃って秋の九州大会に出場するのは2017年以来6年ぶりということになります。

県代表としてぜひ、まずはセンバツ出場の目安となるベスト4以上を勝ち取ってほしいと思います。