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楽園の海、案内は水中ビデオカメラマンの長田さんです。今回のテーマはSDGs特集後編〜海の救世主?水中ゴミ拾い〜です。

長田さん「今回は海のゴミを拾い続けている方を紹介します。」

長田さん「とある場所に集まったのは、ダイバー4人。全員県外から沖縄へ移住した方々です。そしてこの方は、Dr.blueの東真七水さん。水中のゴミ拾い専門店を立ち上げた方です。今回は、お客様3人と一緒に「ゴミを拾う」というダイビングに、同行させて頂きました。」

楽園の海 SDGs特集後編 〜海の救世主?水中ゴミ拾い〜

前回に続き海のゴミ問題ですね。

長田さん「台風の通過あとで若干海は濁っていましたが、水底に落ちているゴミを探します。魚を探すわけではないので、ほとんどの場合目線は水底に落ちてます。ちょっと普通のダイビングスタイルとは違います。」

確かにそうですね。こちらがゴミでしょうか?

長田さん「様々なゴミが落ちてます。木のクズの横にはペットボトル。空き缶もあります。」

東さん、何かを拾われましたね?

長田さん「ダイビングやシュノーケリングで使うマスクです。なぜここに落ちているのか不思議ですよねさらにプラスチックの器も。」

楽園の海 SDGs特集後編 〜海の救世主?水中ゴミ拾い〜

長田さん、一番目立ったごみは?

長田さん「この日は台風の後だったため空き缶が目立ったのですが、普段は圧倒的にプラスチックが多いようです。でも缶は稀に年代物のレア缶が出てくる事もあるそうで参加した方や真七水さんも、宝物探しをしているようでゴミ拾いが楽しい!と、おっしゃっていました。」

楽しみながら活動をされているんですね

長田さん「これは、サビが付きすぎてレア缶かどうか分かりません。こちらの缶は回収せずにその場に残します。」

その場に残す!?理由がきっとありますよね?

楽園の海 SDGs特集後編 〜海の救世主?水中ゴミ拾い〜

長田さん「理由は中にウニが住み着いていたからです。水中生物がゴミを住処として使用している場合は、そのまま残すようにしているそうです。私も一つ空き缶を拾いました。残念ながら、レア缶ではなさそうですね。」

長田さん「こちらはウミヘビでしょうか普段は見かけない種類のウミヘビだなと思いながらを撮影していると、なんとゴルフボールが落ちてました。ここのポイントでは一個や二個じゃなかったんです。どうやら、海に向かって打ちっ放しをする人がいるようです。この日参加した皆さんは、水中ゴミ拾いツアーに何度も参加しているのでゴミを見つけるのが本当に上手。ダイビングフィーを支払って水中ゴミ拾い。本当に有難い事ですね。」

こちらは何でしょうか、ゴミ?ですよね?

長田さん「これもよくわからないもの。普段のゴミ拾いで一番多いものがプラスチック。マイクロプラスチック問題もありますので、水中にたくさんのプラスチックゴミが落ちていると、心配になります。50分間のダイビングで、これだけのゴミが集まりました。すごい数ですね。皆様、お疲れ様でした。」

長田さん「こちらは浅瀬のサンゴ礁。サンゴに引っかかっているのは漁網でしょうか?使い古したものを船から海に不法投棄する方がいるのでしょうか。残念です。サンゴに絡まると取るのも大変。傷まないよう、ゆっくりと丁寧に外していきます。漁網が引っかかった部分は、直接の原因かは分かりませんが、サンゴが死んでしまってます。こちらも気になりますね」

楽園の海 SDGs特集後編 〜海の救世主?水中ゴミ拾い〜

長田さん「そうですね、陸地から近い場所では、釣り針も目立ちます。根掛かりすると、そのまま切ってしまう釣り人がほとんど。このような現状は、ぜひ知って頂きたいですね。このようにサンゴに針が引っかかった部分は、やはり死んでいました。こうやって見てくると、水中のゴミ問題は自然災害というより人為的なものが大半を占めていると感じます。」

長田さん「美しい海を未来に残したいとの思いから、ゴミ拾い専門のダイビングショップを立ち上げた真七水さん。小さな行動の積み重ねが海を守ることに繋がるとの考えから、日々の生活でも、海だけでなく道に落ちているゴミも拾って歩いているそうです。」

東さんの取り組み本当に素敵で見習いたくなりました。

長田さん「本当に頭が下がる思いでしたね。私も、なにか始めなくては、と良いきっかけをいただいたような気がします。」

ひいては海だけではなくて沖縄の自然全体を守ることにつながりそうだなと感じました。

長田さん今回も貴重な映像をありがとうございました。以上楽園の海でした。


取材協力 Dr.blue | 水中ゴミ拾い専門店
楽園の海 SDGs特集後編 〜海の救世主?水中ゴミ拾い〜