1990年代、沖縄のお笑い界に旋風を巻き起こし、芸能事務所を立ち上げた、ある1人のお笑い芸人の生涯をたどったドキュメンタリー映画が公開されています。映画の制作に関わった監督らが舞台挨拶で思いを語りました。
映画「ファニーズ」山城智二監督「達樹のことを、とにかくみなさんに知ってほしかったので、どんな人物でどういうことをやってきたのか。(映画を通して)みなさんに伝えることが出来たのが本当にうれしいです」
先週金曜日、映画「ファニーズ」の公開初日を迎え、満員の観客の前で舞台挨拶を行ったのは山城智二監督を筆頭に、FECオフィスに所属する人気芸人の面々です。
まーちゃん「この映画は壮大なホームビデオです。皆さん観て分かる通りヒットはしないと思います。ヒットはしませんが、大ヒットはします」
映画「ファニーズ」は、30年前に芸能事務所「FECオフィス」を立ち上げ、その3年後に26歳という若さで亡くなったお笑いコンビ「ファニーズ」の山城達樹さんの人生を描いたドキュメンタリー。
沖縄お笑い界の歴史を紐解くとともに、達樹さんと同じ時代を生きた芸人たちをはじめ、ともに番組を制作した経験を持つテレビやラジオの関係者たちの証言を集めた涙あり笑いありの笑劇の100分となっています。
映画「ファニーズ」山城智二監督「(映画に)思いをいっぱいつめこんだので、途中から自分の中では、思いだけでつくってしまって、みなさんに届くのかなっていう恐怖はずっとあった。ここからがスタートですので、たくさんのウチナーンチュのみなさんに見てもらって、それを持って全国に広げていきたいなと思っています」
上映後に行われたサイン会には長蛇の列が。
映画をみたひと「とても素晴らしくて自分も何か出来るかなと勇気をもらいました」
映画をみたひと「感動して涙が出た」
映画をみたひと「FECを立ち上げてくれた達樹さんと継続してくれた智二さんに心の底から感謝してて、いつも笑いでたくさん元気をもらってて、元気の源です」
映画をみたひと「ファニーズのことは全然知らなくて、ファニーズが沖縄でどういうお笑いをつくって、それが今のFECにどう受け継がれて、それが今の沖縄のお笑いにどういう影響を与えたのかがすごく分かった。でも、その中に達樹さんの思いだったりやったことがすごいなと感動しました」
今につながる沖縄お笑い界の礎を築いた達樹さんの生き様は、芸人だけでなく、笑いを愛するウチナーンチュの心にも刻まれていました。
さて、この映画の監督を務められたFECオフィスの代表、山城智二さんにお越し頂きました。
インタビューは動画を参照ください。