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楽園の海、案内は水中ビデオカメラマンの長田さんです。今回のテーマはSDGs特集前編〜沖縄の海のゴミ問題~です。

長田さん「今回は、沖縄の海のゴミ問題について考えます。」「まずは、浅瀬にあるサンゴ礁。普段は、このような綺麗なサンゴの群生を撮影する機会が多いんです」

水面近くにはたくさんの魚が群れている素晴らしい海、とても癒されるシーンです。

楽園の海 SDGs特集前編 〜沖縄の海のゴミ問題~

長田さん「心が和みますよね、でも場所によっては、景観を損ねるものが浮いています。それは、、、ゴミ。」「黒いものはプラスチックの容器一部でしょうか。ビニールや紐のような物も浮いてます。」「ペットボトルのキャップも。台風接近で強風が吹くと、ビーチにあったゴミが海に飛ばされてしまいこのように水面に浮くんです。まだ真新しいですよね。」

長田さん「「こちらは一瞬クラゲかと間違えるビニール。このようなゴミは、ただ浮いてるだけでなく、生き物が死んでしまう直接の原因にもなるのです。」

長田さん「クラゲを好物としているアオウミガメの食事シーン。でも、そのすぐ横にはピンク色のビニールが浮いてます。間違えて食べてしまうかもしれません。この時は、撮影した後にゴミを回収しましたが、もし飲み込んでしまったら死んでしまうかもしれませんよね。」

楽園の海 SDGs特集前編 〜沖縄の海のゴミ問題~

そして、数年前の軽石の影響、どうなんですか?

長田さん「軽石問題からおよそ2年が経ちましたが、サイズの大きな軽石は見かけなくなりました。ビーチに堆積していた軽石が、台風などの影響により風で海に流れ出る事はありますが、粒が細かいので深刻な問題にはなっていない量です。」

長田さん「とある場所、陸からエントリーできる場所に潜ってみました。綺麗な海の一角、水底にゴミが溜まってます。ペットボトルです。見たくない光景ですよね。誰かが自ら海へ捨てたわけではないと信じたいんですが実は、至る所でこの光景、目に入ってきます。ゴミの近くには穴に住むハゼとその穴を掘るエビ。お互いに助け合いながら、共生してます。」

何とも言えない光景ですね。

楽園の海 SDGs特集前編 〜沖縄の海のゴミ問題~

長田さん「一生懸命頑張って生きている生物に対して申し訳ない気持ちになります。」

長田さん「中にはびっくりするようなゴミも! バイクです。なぜここに?という場所にあるんです。本当に不思議です。処分に困って不法投棄をしてしまったのでしょうか。」

これはゴルフボールのようです。

長田さん「打ちっぱなし気分で、海に打ち込むのでしょうか。両方とも、明らかに人為的なゴミです。撮影していて悲しくなりました。」「こちらはサンゴに絡まるゴミ。まずは魚網。使わなくなった魚網を不法投棄した可能性があります。」

楽園の海 SDGs特集前編 〜沖縄の海のゴミ問題~

長田さん「サンゴを住処としている魚たちにとっても、迷惑な話ですよね。そしてこれは釣り糸です。陸地から近い場所は、気軽に釣りを楽しめる場所でもあります。でも、浅瀬はサンゴ礁が広がっている場所でもあるので釣り針が引っかかったり糸が巻きついた場合、そのまま糸を切って放置。釣り人自ら取り外す事ができず、それが大きな問題になっています。」

長田さん「サンゴは傷つき痛むため、死んでしまう場合もあります。」

長田さんはこの状況をどう考えますか?

長田さん「今回の取材を通して、、、私たち人間が、もっともっと海に対して敬意を払う必要があるのでは、との思いが強くなりました。」