きのうまで10日間に渡って沖縄で行われたFIBAバスケットボールワールドカップ2023。日本代表は見事、目標のパリオリンピック出場権を獲得し、この沖縄で新たな歴史を刻みました。様々なメディアでその活躍は伝えられていますがQABではこの「沖縄」でのワールドカップが日本代表にとってどんなものだったかを中心にお伝えします!
渡邊雄太選手「沖縄の皆さんがこれだけ盛り上がってくれたおかげで僕もまだまだこのユニホームを着てプレーすることができるのでここまで頑張ってきてよかったと思っています」
アリーナ中に響き渡る声援と指笛の後押しを受け48年ぶりに自力でオリンピックへの出場権をつかみとった日本代表「アカツキジャパン」。日本男子バスケ界の歴史がここ“沖縄”で動いた一戦を振り返ります。
Qなぜエビを持っているんですか?小学生(沖縄市)「縁起もいいし目立つので持っています!日本頑張れ~って応援します」
男性(手作りチケットを持って)「これはパリ行きのチケットです!2023年9月2日出発時刻20時10分(試合時間)パッセンジャーネームは「アカツキジャパン」です!パリに連れてってください!勝ち切ってパリに連れてってください!お願いします」
沼尻アナウンサー「バスケワールドカップ最終戦に臨む日本代表を応援しようと試合開始1時間半前ですがすでに入場待ちの長い列ができています!どのくらい長いかと言いますと…(早送り)ここでようやく最後尾です。大声援を背にいよいよ大一番です」
勝てばパリオリンピック出場が決まる一戦に沖縄アリーナにはこの日も7,300人を超えるファンが詰めかけました。
寺崎アナウンサー「運命の一戦を見届けようと集まった多くの人で北谷のサンセットビーチ盛り上がっています」
さらに県内各地では、台風の影響で2日間中止となっていたパブリックビューイングも再開され、アリーナへ声援を届けました。
家族「勝ってオリンピック決めてほしい!頑張れーニッポン!」
試合は今大会で初めて世界ランクで下となるカーボベルデとの対戦でしたが序盤はリードを奪われます。この流れを変えたのが、今大会、本来のシュート力をなかなか発揮できていなかった富永啓生。第1Q終盤で1本目の3ポイントを決めるとここから怒涛の3ポイントラッシュ!面白いように次々とリングへと吸い込まれ第2Qまでに13点をリードして折り返します。
主導権を握った日本は第3Qも多彩な攻撃で多くの選手が得点し、沖縄アリーナを、そしてパブリックビューイングにいるファンを沸かせます。18点をリードして迎えた最終Qはカーボベルデの猛追を許します。会場では日本を後押しするディフェンスコールが鳴り響きます。
一時3点差にまで迫られ、ひやりとする時間もありましたが最後はジョシュ・ホーキンソンらの活躍で逃げ切った日本!前回のW杯、そして東京オリンピックで1勝も出来なかった日本が、今回のW杯で3勝をあげ自力でパリオリンピックへの扉を開きました!
パブリックビューイング会場小学生4人「パリいくぞー!パリまで行くぞー」
10代女子「ボロ勝ちやんこれ!余裕やしとか思っていたけど、最後本当にヒヤヒヤしたけど、めっちゃ面白い試合になって最高」
4人家族ファミリー(お父さん)「初めてパブリックビューイング来て会場の雰囲気最高で、この応援がアリーナに届いたかなと思います。最高でした!このまま行けばパリでも良い結果残せると思うのでニッポン頑張れー」
興奮冷めやらぬ中、試合直後に聞きました。日本代表にとって沖縄でのW杯とは?
比江島慎選手「日本が歴史に名を刻んだ場所なので皆さんにとっても特別な場所になると思うんですけど、僕にとっては本当にスペシャルな特別な場所になると思います」
川真田紘也選手「観客を含めて一つのチームという感じがして、喜ぶところはみんなが喜んでくれますし、こういうところでホームでできたというのは感謝です」
河村勇輝選手「この沖縄アリーナには(Bリーグでは)すごく悔しい思い出がたくさんあったので今は良い思い出で終われてよかったなって思うし、これは特別な場所になったかなと思います」
渡邊雄太選手「皆さんの応援がなかったらきょうはコロッと逆転されていたかもしれないですし、フィンランドだったりベネズエラだったり逆転できていなかったかもしれないので、あの声援はすごい力になりましたし最高でした!この雰囲気を含めて本当に良かったです」
トム・ホーバスHC「このアリーナの力最高だったよ。これからもパリオリンピックまでみんなの力が必要、みんな応援してください!ありがとうございます」
ここ沖縄が男子日本バスケ界が歴史を動かした特別な場所に。そして新たな一歩を踏み出したことを証明する地となりました。
前回のワールドカップ、そして東京オリンピックと勝てなかった日本代表が、この沖縄で5試合で3勝をあげました。まさに歴史が動いた今回のワールドカップとなりました。その舞台が沖縄アリーナだったということでこの場所がまたひとつ、日本・世界に誇れる場所になったのかなとも思います。
そしてまた、去年のサッカーW杯から野球のWBC、そして今回のバスケW杯とコロナ禍から立ち上がろうとする日本を本当に元気づけてくれたと思いますしスポーツの持つ力を改めて感じた日本代表の活躍でした。
パリオリンピックまであと1年、それぞれの場所でさらに成長したアカツキジャパンの姿を楽しみにしたいと思います!以上スポーツお伝えしました!