企業の生産性向上に向けた取り組みについてお伝えします。「健康経営」についてです。
「健康経営」という言葉だけ聞くと、会社の経営、財政面での状況を指している気がしますが、実は会社で働く従業員に対する企業側の取り組みの事を指します。従業員が健康であることは、会社にとってもメリットがあるという考え方で、県内でも取り組んでいる企業があります。
那覇市にある建築設計の会社、東設計工房です。設立から45年、常に沖縄の風土や歴史、文化に根差した建築を目指した企業活動を続けています。一級や二級建築士など従業員は11人、2020年より健康経営優良法人としての認定を受けています。
東設計工房の山城浩二社長によりますと、「社長を交代して間もない頃だったんですけど、健康経営というものについてその時はじめて知り、職員の健康づくりにしっかり本格的に取り組んでいこうと思ったのがその時です。ちょうど那覇市の頑張る職場の健康チャレンジの案内がありまして、色々試行錯誤しながら『ひやみかちなはウォーク』に参加したりしたのが始まりです」ときっかけを語りました。
この会社が取り組んでいるのは朝の体操や昼休みのストレッチ運動、様々なレクリエーションの開催、身体を整える健康器具の導入など多彩なラインナップ。参加する職員の笑顔が印象的です。健康経営に取り組む前と後のデータで見ると職員の健康が仕事の作業効率に影響していることがわかります。
一級建築士の具志翼さんは「意識は変わってきました、実際たばこを吸っていましたがきっぱり禁煙しました」と話していました。
また二級建築士の照屋明日香さんは「今年度からはアンケートをとって社員みんな取り組んでいます」と話していました。
従業員の健康管理を経営的な視点から考える事は、人口の減少が進み働く世代も減る現代では企業にとって欠かせない事になっています。従業員のみなさんが楽しく仕事をされている様子がVTRからも伝わってきますね。健康経営に取り組んでいる企業についてはシリーズでお伝えする予定です。ここまでビジネスキャッチーでした。