いよいよ今週金曜日、25日に開幕が迫ったバスケＷ杯です！先週、日本代表は強化試合を3試合行いました。世界の強豪を相手に、手応えと課題を得て本大会へと進みます。日本チームの注目選手や、Ｗ杯の見どころを見ていきます！
日本代表「アカツキジャパン」は今回のＷ杯にも出場するアンゴラ、フランス、スロベニアの３チームと強化試合を行いました。しかし、この３試合の前に行われた12日の練習試合で代表メンバー入りが確実視されていた琉球ゴールデンキングスの渡邉飛勇が右腕を負傷し戦線を離脱。期待のビッグマンが抜ける事態となりましたがこのピンチに残る選手たちが奮起しています。
中でも売り出し中なのが背番号99・川真田紘也（かわまた・こうや）もともと育成枠で代表に呼ばれていた選手でしたが急成長でＡ代表入りを果たすとガッツ溢れるプレーでディフェンスやリバウンドで抜群の存在感を示しています。
同じくビッグマンでは身長208cm、今年２月に日本国籍を取得したジョシュ・ホーキンソン。スロベニア戦では連続ブロックショット！さらにこのチャンスで、自ら得点。大型で屈強な外国人選手らを相手に日本のビッグマンが立ち向かいます。
またオフェンスでは身長167cmの富樫勇樹、172cm・河村勇希の“ダブルユウキ”が大きさを超えた華麗なテクニックで世界を翻弄します。
そして、強化試合３試合で最も得点をとったのが、富永啓生。 トム・ホーバスＨＣのバスケットでキーとなる３ポイントが得意の選手でアンゴラ・フランス戦と２試合連続で20得点。本大会でも富永の３ポイントに注目です！
現在世界ランキング36位の日本代表は、強化試合３試合で41位・アンゴラには勝利したものの5位のフランス、7位のスロベニアには点差をつけられ敗戦。世界の強さを直に感じた日本が、経験を糧に25日から本大会へ挑みます。
トム・ホーバスＨＣ「一生懸命準備しました。そこは自信があります。うちの目標は変わってないです。やります。」
世界の強さを肌で感じて、いよいよ25日から大会に臨むわけですがここからはＷ杯に挑む日本代表の注目点をお伝えしていきたいと思います。
さて、中村さん・金城さん、トム・ホーバスHCも口にしていたこのＷ杯での「日本代表の目標」はなんだかわかりますでしょうか？ずばりこちらです！
「Ｗ杯に出場するアジアの国の中で１位になること」そうなることで… 来年のパリオリンピックの出場権獲得につながるんです。これが日本の目標となります！
この目標への強い気持ちを約13年日本代表で活躍し続けているNBAプレーヤー・渡邊雄太選手が語っています。
渡邊雄太選手（スロベニア戦後）「僕はこの代表として結果をずっと残せていなかったので、このチームでパリに行けなかった場合、僕は今回で代表活動は最後にしようと思っています。そのくらい本気で僕は今回の大会に臨んでいます。そのために沖縄で皆さんの力を貸してくださいよろしくお願いします」
強い覚悟を持って挑む大会になるわけですが、ではアジアの中で１位になるための条件を見ていきます。まず今回のＷ杯に出ているアジアの国はこちらの６か国。ランキング順に（イラン22、中国27、ヨルダン33、日本36、フィリピン40、レバノン43）で、この中でトップにならなくてはなりません。
この６チームはすべて違うグループで１次ラウンドを戦います。日本は25日から１次ラウンドでドイツ、フィンランド、オーストラリアと戦いますが、ここで上位２チームに入ると２次ラウンドに進出できます一方、下位２チームになると17位～32位の順位決定戦に回りあと２試合戦います。
もし日本が2次ラウンド進出を果たして他のアジアの国が順位決定戦に回ったとしたら、その時点で日本のアジア１位は確定、これがまず第１目標になります。ただ、その逆もしかりで日本が順位決定戦に回り、他のアジアの国が2次ラウンドに回ると１位はなくなります。
そして、日本も他のアジアの国も全てが順位決定戦に回った場合戦いはまだ続きます。
順位決定戦では２試合戦って最終順位を決めますが、まずは「１次ラウンドと合計した勝敗数」そして「得失点差」そして「最終総得点」と続きます。試合数がそれほど多くない分、勝敗で並ぶことは多くありますので必然的に得失点差が大きく関わってくる可能性があります。
何が言いたいかといいますと、最後まで消化試合の無い１点でも多く得点をとって、１点でも失点を少なく守ることが重要になってきます。ですので皆さんもどんな展開になっても最後まで応援し続けてほしいと思います。
今週のニュースCATCHYでは毎日バスケW杯の話題をお伝えしていく予定ですので、ぜひご覧ください！ＱＡＢでは、バスケワールドカップ・１次ラウンド日本戦の試合を中継します。２７日はフィンランド戦そして、世界ランキング３位・オーストラリア戦が２９日の放送です。是非、ご覧ください。