楽園の海、案内は水中ビデオカメラマンの長田さんです。宜しくお願いします。今回は「夏夏夏!! 西表島でリラックスダイブ?」です。
長田さん「文字通り、夏真っ盛りの西表島でダイビングして来ました。」
楽しみです。VTRどうぞ
長田さん「一緒に潜ったメンバーは、、なんと私の小学・中学校の同級生や奥様方です。」
先日の台風6号の影響は受けなかったんですね。
長田さん「はい。7月中旬だったので、セーフでした。ガイドは、にこにこダイビングの阿部さんにお願いしました。西表島には様々な魅力あるポイントがありますが、今回は、普段あまり見かけないサンゴやそこに住む生き物を紹介したいと思います。」「これは沖縄の海でよく見る光景。水深3mに生息するミドリイシの仲間、枝サンゴの群生地。」
デバスズメダイも群れていますね、美しくてうっとりします。癒されるシーンですね。
長田さん「昨年の水温上昇によるサンゴの白化もなく、台風にも負けないで生き残ってくれました。さて同じポイントなのに深場10mに行くと、、、全く違った景色が広がってるんです。見えているのはリュウキュウキッカサンゴの群生です。」
見事な群生ですね
長田さん「別名キャベツコーラルです。 これだけの規模は、なかなか見られません。」
魚もいっぱい!
長田さん「サンゴをしっかり撮りたいのに、ノコギリダイの数が凄すぎてなかなか撮れません。」
贅沢な悩みですね
長田さん「こちらは、バラス東というポイントにある大きなウミウチワ。高さは3mもあります。見た目もサンゴには見えないかもしれませんが、れっきとしたサンゴの仲間なんですよ。」
すごいです!すばらしい!自然の奇跡ですね
長田さん「実は、初めて西表島で潜った30年前にも、全く同じサンゴ、見ているんです。その時から徐々に成長していると思われますが、すごい生命力です。このサンゴは移動ができない種類ですから、多分この場所で100年くらい生きてると思われます。」
100年ですか!この命を育む海を世代を超えて守らねばいけないと、100年と聞いて改めて感じます。
長田さん「そうですね。さてこちらは、水深10mの砂地に群生している幅6mの枝サンゴの群生です。小さな魚たちの住処となってます。」(3:11~5:03)
すごい!もわっとした固まりの小魚たちが動きましたね!
長田さん「私の同級生は全員が関東地方から来たのですが、あまりにも多くの魚の数に圧倒されていました。ダイバーが目の前にいても、このサンゴから離れていく魚はいないんですよ。」
良い隠れ家となっているんでしょうか!
長田さん「そうですね、一番数の多いのはキンメモドキです。凄い数です、ん?おや?なんか違う子がいます?」
長田さん「はい!一匹だけカマスの赤ちゃんが入り込んでます。色は似ていますが、体の形が違いますよね。」
自分でも何か違う・・・と感じているのでしょうか、どうなんでしょうか。
長田さん「謎です!こちらはクロオビアトヒキテンジクダイです。この種は、メスが産んだ卵をオスが口に含み、孵化するまで育てます。」
すごい!
長田さん「口の中の卵が見えますよね。オスはその間、一切エサを食べられないんです。あともう少し!お父さん頑張れ!!」
がんばれー!こちらは!?
長田さん「砂地にあるサンゴにスカシテンジクダイなどの小魚が舞う、、、夏の海を象徴するシーン。私の大好きな光景です。」
なにかいますね!
長田さん「チョロチョロ動いてエサを摘んでいる魚は、イシガキカエルウオです。さてこの魚がいる場所はどこかというと・・・」
きれいな模様の上にいるように見えますが
長田さん「なんと!アオウミガメの甲羅の上です。美味しい餌がいっぱいついているんでしょうね。ウミガメがここで寝ている間は、食事タイムが続きます。そのカメたちが住処にしているのはコモンシコロサンゴ。オブジェが飾ってあるかのように、4匹のアオウミガメが休憩してました。」
すごい!すごすぎますね!
長田さん「このサンゴも特徴のある形をしてますよね?別名ブツブツサンゴです。なぜ、このサンゴの上で休憩しているのか?というのは、カメに聞いてみないと分かりませんが、気持ち良いんでしょうね。」
近づいても全く逃げないんですね。
長田さん「そうなんですよ、だからと言って、触れるのは禁止です。こちら、コモンシコロサンゴの割れ目を覗いてみると、、、テンジクダイの仲間とそれを狙うユカタハタ。思いの外、魚たくさんいますね。食物連鎖の小さな世界がありました。」
サンゴとサンゴの隙間でも、ちゃんと有効利用されているんですね。
長田さん「こちらは、一見ガレ場で休憩しているカメに見えますが、、、水底にはクサビライシやヘルメットイシといった形の面白いサンゴがいっぱい。好んでこのサンゴの上に乗っている訳では無いと思うんですけどね。これがクサビライシ。硬いサンゴですのでお腹も痛いと思うんですが、至る所でアオウミガメが休憩しています。」
夢のようなシーンですね!
長田さん「同級生との楽しいダイビングも、ウミガメにたくさん癒してもらい終了しました。」
長田さん「今すぐにでもまた潜りに行きたい!と思える、魅力のある素晴らしい海でした。」
長田さん今回も貴重な映像ありがとうございました。以上、楽園の海でした。