いよいよあす、初戦を迎えます。春夏連続の甲子園出場となる沖縄尚学が夏の1勝目を目指し、試合前日、最後の調整を行いました。
初戦となる2回戦の前日練習です。気温は33度、炎天下でのバッティング練習ですが、低いライナー性の打球がどんどん行っています。パーンという音が次々にグラウンド内に響いています。
あすの第1試合に合わせ、毎日午前4時に起きて練習をおこなっている沖縄尚学ナイン。きょうは野手陣のバッティングから調整が始まりました。
春のセンバツでは満塁ホームランを打った4番打者の仲田侑仁。実は、関西入りしてから太ももを痛めていて、きのうは練習に参加していませんでした。けがの影響が心配されましたが、きょうの練習ではホームラン性の当たりを連発!チームのポイントゲッターが何とか初戦に間に合い、夏の1勝に向け、そのバットに期待が高まります。
仲田侑仁選手「バッティング自体は状態は良い。足も気にすることなく打てているので良いと思う。チームに流れを持ってくること、チャンスでの一打が自分の役割だと思っているので、そこをやっていきたい」
一方の守備では、試合前のノックと同じ流れで練習に取り組み、あすの試合をイメージしながら、内外野の動きをたしかめていました。さらにその後、センバツでミスの出たショートを中心に追加のノックも行われ、守りからリズムを作る沖尚らしさを大舞台でも出せるよう、念入りな最終調整となりました。
佐野春斗選手「全員で目の前の一戦を全力で戦って粘り強く勝ち上がっていけば優勝できると思っている。まずはしっかり自分たちのやるべきことに集中して戦っていきたい」
いよいよやってくる沖縄尚学の初戦はあすの第1試合、午前8時プレーボールです。
ここで沖縄尚学といなべ総合の地方大会の成績を比較して。あすの展望を見てみたいと思います。
まずは両チームの攻撃面を見ていきますと、いなべ総合はチーム打率.358で39得点、平均すると1試合8点近くとって勝ち上がってきています。そして際立つのが盗塁数です。機動力を使ってきますので、ここは沖尚は注意が必要です。こうして攻撃を見ると、沖尚がやや劣勢かと思ってしまいがちですが、次は守備です。
まず失点数は、いなべ総合は16失点とわりと点数はとられているのかなという印象です。それに対して沖縄尚学は5試合でわずか4点しかとられていません。また被安打数や投手の防御率を比べても投手陣の安定感は沖縄尚学が上回っているといえます。
まとめますと、いわゆる盾の沖尚、矛のいなべ総合の形にはなります。沖尚としてはまずは小技も絡めながら点数をとり。逆転勝ちの多い、いなべ総合に対して、その反撃を最少失点に抑えることが鍵となりそうです。